『忍者に結婚は難しい』怒涛の展開で伏線回収 松下洸平の嬉しいクロスオーバー出演も

『忍者に結婚は難しい』怒涛の伏線回収

 松下洸平が山田役で登場し話題を呼んだ『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)の第10話。蛍(菜々緒)と悟郎(鈴木伸之)はついに赤巻殺人事件の核に迫りつつある。これまで登場してきたキャラクターが様々なシーンで活躍し、次週のクライマックスに向けて大きな盛り上がりを見せた。

 蛍が小夜(吉谷彩子)から持ちかけられた取引は、「豊松議員(村上新悟)を殺してほしい」というものだった。任務が成功したらその報酬として、悟郎に制裁を与えずに解放するという。蛍は条件を飲み、甲賀でありながら伊賀の任務を引き受けることに。だが、悟郎も黙ってはいない。助けに来てくれた宇良(藤原大祐)と監禁場所を逃げ出し、豊松の殺人を止めるべく蛍の元へと向かう。逃亡した悟郎に腹を立てた小夜は、蛍と悟郎に抜刀許可を出した。一方で、宇良の親の力を借りることで月乃家の母を殺した犯人「斉藤」の正体も明らかになる。それは驚いたことに伊賀の総帥・風富城水(市村正親)であった。

 先週に引き続き、怒涛の展開でこれまでの伏線が回収されていった。どうやら豊松議員は「民自党の議員が放射性廃棄物を大型レジャー施設の下に埋める」という情報を赤巻議員(信太昌之)から買うことで政権交代を狙っていたようだ。そして赤巻は、この計画を進めていた人物を恐喝していた模様。政治と絡み合った思惑が蔓延る中で、蛍と悟郎は伊賀と対立することになる。

 だがそんなストーリーの中にも、蛍が殺人を犯さなくていいようにと楓(ともさかりえ)と雀(山本舞香)が計らい、まるで“キャッツ・アイ”のように三姉妹が力を合わせる姿や、音無が悟郎を逃がす様子など、丁寧に描いてきた登場人物の心中がエッセンスとして盛り込まれる。悟郎と音無の友情、小夜が抱く複雑な感情、家族の存在を悟郎に明らかにした上で姉妹と協力する蛍の姿など、最終回を前に胸にグッと迫る演出が多かった。

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