ジュリア・ロバーツが華麗に変身 懐かしの名曲に心掴まれる『プリティ・ウーマン』
3月3日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、視聴者のリクエストに応える「金曜リクエストロードショー」第6弾として、往年の名作『プリティ・ウーマン』(1990年)が放送される。今回は、なんと2011年以来の地上波放送(前回は2011年2月4日に『金曜ロードショー』にて放送)。胸の高鳴る懐かしの名曲「オー・プリティ・ウーマン」と、世界中で大ヒットしたロマンティックコメディを多くの世代に楽しんでもらいたい。
『プリティ・ウーマン』は、実業家のエドワード(リチャード・ギア)が街で偶然ヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)という名の娼婦と出会い、徐々に惹かれ合うという話だ。1週間の契約でエドワードとパートナーになったヴィヴィアンは、マナーやファッションを覚え、徐々に洗練されていく。だがもともと住む世界の違う2人は、なかなか分かりあうことができなかった……。
強く惹かれあう2人が境遇の違いに戸惑いながらも、愛と信頼関係を築いていく姿が魅力の本作。リチャード・ギアの甘く凛々しい姿が「ロマンチック」という言葉にぴったりだ。仕事熱心ながら、これまで女性とうまく関係を育めなかったエドワードが、ヴィヴィアンにだけは安らぎを感じる様子にはつい女心をくすぐられる。現在は73歳のリチャード・ギア。今の若い世代にとっては“シニアの魅力を持つ俳優”といった印象も強いかもしれない。しかし若かりし頃のリチャード・ギアもまた、非常にすばらしかった。『プリティ・ウーマン』を通じ、ぜひその魅力にハマってほしい。
加えて、本作が多くの視聴者から愛されてきた理由はやはり、そのアイコニックな「オー・プリティ・ウーマン」の楽曲と、ジュリア・ロバーツが魅力たっぷりに表現したヴィヴィアンの変身シーンだろう。アメリカのシンデレラストーリーとして名高い本作は、ヴィヴィアンが徐々に“レディ”として変化していく姿が作品の大きな見どころである。エドワードと出会った頃のヴィヴィアンには快活で奔放な彼女らしい仕草が多く反映されており、座り方やちょっとした表情からも肩肘張らない女性であることが見て取れる。その彼女が、エドワードとの生活で少しずつ違う一面を見せ始めるという点が魅力なのだ。もちろん華やかなファッションや高級ホテル、ブティックでの様子などラグジュアリーな映像としての見どころも多い。だがヴィヴィアンは単に、お洒落なドレスに身を包み、マナーを覚えようと努力するだけではない。元来の良さも残しつつ新たな魅力を開花させていく様子は、多くの視聴者の心を鷲掴みにするだろう。