『舞いあがれ!』舞(福原遥)が起業!? 御園(山口紗弥加)が誘う“冒険”の道

『舞いあがれ!』福原遥が起業!?

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第104話では、町工場がつながって出来たハンモックが新たな扉を開く。河内大学から、新しい校舎のフリースペースのデザインを考えるのに協力してほしいと舞(福原遥)に連絡が入った。小堺(三谷昌登)が作ったハンモックのように、東大阪の町工場の技術を使ったインテリアを作ってほしいのだという。河内大学は、舞の人々をつなげる力を期待しているようだ。

 めぐみ(永作博美)から「うちの仕事の延長なんてレベルやないな」と言われ、舞はめぐみを説得するかのように「IWAKURAの仕事もしっかりやります」と口にする。めぐみは笑顔で首を横に振ると「反対してんのとちゃうで」と声をかける。めぐみが心配していたのは、ひたむきに頑張る舞に負担がかかることだった。

「舞の体は一つしかあれへんねからな」
「営業の仕事、私にできることがあったらやるから。何かあったら言うて」

 町工場の人たちとともに新しいアイデアを考える舞の笑顔を見ていると、舞が心の底からワクワクしているのが分かる。舞は夜遅くまで、新しい仕事に熱中している。「“まだ世の中にないもん作るで!”って、社長さんらとめっちゃ盛り上がってん」と話す舞の言葉を聞いて、めぐみはふっと笑った。「まだ世の中にないもん」という言葉に、「何や、お父ちゃんみたいなこと言うてるわ」と話すめぐみは楽しそうだ。父・浩太(高橋克典)のようにまっすぐな舞は、その熱意や根気強さで人々を惹きつけ、つなげていく。めぐみは浩太によく似た舞の行動力を嬉しく思っているはずだ。そんなめぐみは「せやけど舞、無理だけはせんといてや」と言葉をかける。めぐみが発する言葉は決して重々しい響きではない。けれど、彼女の言葉の背景には、心労がたたって倒れた浩太の姿が思い浮かんでいるのだろう。

「あんたは何でも一生懸命やるやろ。仕事して、家事して、河内大学さんのことまでして、いっぱいいっぱいにならんようにな」

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