『社畜OLちえ丸日記』でひと笑い&リフレッシュ 多忙な毎日に少しでも自分時間を作ろう

『社畜OLちえ丸日記』は笑えて元気になる

 また、1話約10分というのも、忙しい毎日を生きる方にとってとても優しい作りだ。どんなに忙しくとも、しんどくとも「10分だけ」と思えば時間も作りやすい。「社畜」になってしまう最大の要因は、自分の世話を放棄していってしまうこと。「1日10分、自分のために時間を作る」という習慣を作るだけでも、自分を大切にすることを思い出すきっかけが掴めそうだ。

 例えば、内ポケットに忍ばせた退職届。いつでも辞められると思えば、もうひと踏ん張りできる。そのための、お守り代わりというわけだ。人は忙しさが積み重なっていくと思考がストップしてしまい、その場でどう生きていくかしか考えられなくなる。でも、いつだって新天地は切り開けるものだ。むしろ逃げられるという選択肢を残しておくことで、ちょっぴり冷静になれる。いつだって自分の道を自分で選ぶことができるのだという事実が、自分の価値を過小評価することなく、自尊心を高めることにもつながる。

 自分ではどうしようもないことと、自分でなんとかできること。その境界線を見失わないのも大切なことだ。行き詰まったときこそ、その目の前にあるトラブルは、本当に自分でどうにかできることなのかと冷静になると、意外にも簡単に柵から脱出できることもある。どうしようもない悩みは、このショートドラマと共に笑って手放し、本当に向き合うべき課題は何なのかを見極める。明日から何を頑張ればいいのかが少しだけ整理される。そんな良いサイクルが生まれるのではないだろうか。

 ちなみに、この作品には原作となるエッセイ本『自己肯定感が低くて挫けそうな時、明日の自分のためにゆでたまごをつくる』(KADOKAWA刊)がある。ドラマに登場するちえ丸にはモデルがいて、実際にYouTube動画をアップしているから面白い。今回のドラマ化に伴って、玉城とトークをしている動画もアップされているので必見だ。ショートドラマとYouTube動画を並行して見届けるというのも、また新しい楽しみ方になりそうだ。こちらのYouTube動画も多くが10〜15分程度なので「1日10分から自分時間を作る」ルーティーンにもちょうどいい。

 できれば、誰もが「社畜」感を抱かずにのびのびと生活できる社会になってほしい。でも、それこそ自分ではなかなかすぐに変えられるものではないので、とりあえずこのショートドラマでひと笑い&リフレッシュして、今日を、今週を、今月を、今年を、共にサバイブしていこうではないか。

■配信情報
『社畜OLちえ丸日記』
Huluにて配信中 毎週金曜21:00新エピソード更新(全15話)
出演:玉城ティナ、望月歩、佐藤玲、田村健太郎、大橋彰(アキラ100%)、コウメ太夫/内田慈、阿南敦子、平山祐介/鶴田真由
原作:ちえ丸『自己肯定感が低くて挫けそうな時、明日の自分のためにゆでたまごをつくる』(KADOKAWA刊)
脚本:蛭田直美
監督:横尾初喜、小山亮太
コンテンツプロデューサー: 吉田絵、岩長真理
プロデューサー: 星野恵 (AX-ON) 
Hulu:茶ノ前香、中村梓
宣伝:荒井智美
制作:AX-ON
製作著作:日本テレビ

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