支え合うようになっていく4人の生活が 『午前4時にパリの夜は明ける』予告編

『午前4時にパリの夜は明ける』予告編

 4月21日公開のミカエル・アース監督映画『午前4時にパリの夜は明ける』の予告編と場面写真が公開された。

 本作は、『アマンダと僕』で第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門マジックランタン賞受賞、第31回東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀脚本賞をW受賞したアース監督が、『なまいきシャルロット』『アンチクライスト』のシャルロット・ゲンズブールとタッグを組んだ人間ドラマ。

 1981年のパリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子供たちの心に変化が訪れる。夫との別れ、芽生えた恋、子供たちの成長、そして下した決断とは。

映画『午前4時にパリの夜は明ける』予告編

 本予告は、物憂げに煙草を吸うエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)の姿と、部屋に響く深夜ラジオのパーソナリティー、ヴァンダ(エマニュエル・ベアール)の落ち着いた声が印象的なシーンから始まる。夫が家を出て行き途方に暮れるエリザベートは、ティーンエイジャーの子供たちとの会話もぎこちない。新しく見つけたラジオ番組の仕事で、出会った家出少女・タルラ(ノエ・アビタ)を家に招きいれるエリザベート。出て行った夫との関係を整理しきれずに「惨めよね」と涙をみせるエリザベートに「そんなことない」と優しく声を掛けるタルラの姿や、映画館に忍び込んではしゃぐマチアスとジュディット(メーガン・ノータム)、タルラの様子、ともに暮らすうち、お互いに歩み寄り、支え合うようになっていく4人の生活が映し出される。

 あわせて公開された場面写真には、4人の歩んだ7年間が切り取られている。

■公開情報
『午前4時にパリの夜は明ける』
4月21日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国公開
監督・脚本:ミカエル・アース
共同脚本:モード・アメリーヌ、マリエット・デゼール
プロデューサー:ピエール・ギュイヤール
撮影:セバスティアン・ビュシュマン
編集:マリオン・モニエ
音楽:アントン・サンコー
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、メーガン・ノーサム、ティボー・ヴァンソン、エマニュエル・ベアール、ロラン・ポワトルノー、ディディエ・サンドル
配給:ビターズ・エンド
2022年/フランス/カラー/111分/R15/ビスタ/原題:LES PASSAGERS DE LA NUIT
©2021 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINÉMA

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