『夕暮れに、手をつなぐ』“意思”を見つけた広瀬すずと永瀬廉 あざとい男子が空豆に接近

『夕暮れに、手をつなぐ』空豆と音の夢の序章

 『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)第5話では、空豆(広瀬すず)がデザイナー・久遠徹(遠藤憲一)の手がけるブランド「アンダーソニア」で働き始める。空豆も音(永瀬廉)も夢の始まりに立っている――そのことを確信づけると同時に、夢を叶えるのはそんな簡単なものではないということを示した内容でもある。

 メジャーデビューが決定した音の場合、そのユニットボーカルの相手がスポンサーの娘というのが立ちはだかる試練であるが、一方の空豆はアンダーソニアの雑用からスタート。響子(夏木マリ)が一張羅のドレスを解体させてまでも空豆の情熱にベットした結果が、今のところ草むしりからスタッフのコーヒーのお使い、トイレ掃除に至るまで。デザイナーらしい仕事はほぼ何も任されてはいないが、久遠とはなんとなく気が合いそうな予感もする。

 「枝豆」やら「青豆」やら必ず一発では名前を覚えてもらえない空豆を、久遠は「チッチ野郎」とさらさら覚える気もない様子。彼が「空豆」と呼んだ時が、空豆をアンダーソニアのスタッフとして認めたサインと言えるのかもしれない。

 そんな空豆に優しく寄り添うのが、アンダーソニアでパタンナーとして働く葉月心(黒羽麻璃央)。久遠との面談のため、空豆が響子に連れられ初めてアンダーソニアにやってきた時から、「美しかもんは分解しても美しか」とドレスを切り刻んだ感想を嬉々として話す空豆に「面白いのが入ってくるよ〜」と心弾む素振りを見せていた。「採らない手はないんじゃないかと思います。先生の右腕になるんじゃないかと思います」と空豆を後押ししていたのも実は葉月だ。「お前、手出すなよ」と釘を指す久遠に、「またまた、ご冗談を」と調子良さそうに笑う葉月、それを見つめる香織(田中真琴)。

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