『夕暮れに、手をつなぐ』“意思”を見つけた広瀬すずと永瀬廉　あざとい男子が空豆に接近

　葉月には爽介（川上洋平）にも、音にもなかった「ファッション」という空豆との大きな共通項がある。欠陥品を理由に、なかなか手の出せない代物であるアンダーソニアの洋服をプレゼントしては、夜の原宿を空豆とウインドウショッピングして急速に心の距離を縮めていく。葉月はキザなセリフをサラッと言ってのけてしまうキャラクターだ。「君、才能あるよ。きっといいデザイナーになる。いつか君のパターンを引きたいよ」と空豆に言葉をかける葉月に不思議と嫌味はない。

　蕎麦屋の大野屋に葉月と入った空豆は、打ち合わせ中の音と磯部真紀子（松本若菜）にバッタリ出くわすことになるが、葉月は客とぶつかりそうになる空豆を自然に抱き寄せたりと、ナチュラルにあざとい。その2人の様子を目の当たりにし、目を背ける音。空豆にとっては音に“命の電話”を掛けてきたセイラ（田辺桃子）が、音にとっては突如現れた葉月が、それぞれ自身の気持ちを確かめる存在として登場してきている。この後、大野屋にやって来る新たな歌姫（第6話の予告を観ればそれが誰かが明らかになる）も、音の心境を変化させていく一人になっていくのだろうか。

■放送情報
火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』
TBS系にて、毎週火曜22:00～22:57放送
出演：広瀬すず、永瀬廉（King & Prince）、川上洋平（［Alexandros］）、松本若菜、田辺桃子、黒羽麻璃央、伊原六花、内田理央、櫻井海音、茅島成美、酒向芳、遠藤憲一、夏木マリ
脚本：北川悦吏子
演出：金井紘、山内大典（共同テレビジョン）、淵上正人（共同テレビジョン）
プロデューサー：植田博樹、関川友理、橋本芙美（共同テレビ）、久松大地（共同テレビ）
編成：三浦萌
制作協力：共同テレビジョン
製作著作：TBS
©︎TBS
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