鶴嶋乃愛、初主演ドラマで実感した『ゼロワン』から生きる経験 「全てが繋がっていく」

鶴嶋乃愛が語る、ドラマ初主演の心境

 “ゼッタイに不倫させる女”立花ノアの小悪魔ぶりが話題のドラマ『あなたは私におとされたい』(MBS)。“ゼッタイに不倫しない男”直也役の村井良大と共にW主演を務めているのが、鶴嶋乃愛だ。2019年にテレビドラマ初出演となった『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系/以下『ゼロワン』)のヒロイン役で女優デビューを果たして以降、ドラマや映画などで活躍中の鶴嶋が、本作で初のドラマ主演に挑んでいる。小悪魔だけではないという立花ノアの役作りや、女優としての今後のビジョンについて語ってもらった。

「小悪魔さと純粋無垢なかわいらしさをどう演じ分けるか」

ーー『あなたは私におとされたい』は鶴嶋さんにとってドラマ初主演作になりますね。

鶴嶋乃愛(以下、鶴嶋):お話をいただいたときは、とても責任感のある立場だなと思ったのと同時に、素直にすごく嬉しかったです。初めての主演ドラマで2023年のスタートを切れるのが本当に喜ばしいことだなと。情報が解禁されて、ファンの方々に喜んでもらえたことが一番嬉しかったですね。私が演じる立花ノアちゃんを軸に、周りの登場人物も変わっていくという作品なので、丁寧に役を深めていけたらなと思いました。

ーー情報が発表されて、エゴサみたいなこともされたんですか?

鶴嶋:しました(笑)。最初はキャストの情報は出さずに、『あなおと』が実写化されるということだけ発表されたんですけど、皆さん「誰がやるの?」という感じで盛り上がっていたのでドキドキしました。キャストが発表されたタイミングでは、私のファンの方々が「小悪魔な乃愛ちゃんを見られるのが楽しみ」と喜んでくださっていたので、それはすごく嬉しかったです。

ーーご自身と役柄の名前が同じ乃愛/ノアという共通点もありますね。

鶴嶋:そうなんです! 運命なのかなって思いました。

ーー撮影現場の雰囲気はいかがですか?

鶴嶋:ドラマの雰囲気とは全く違って、毎日ワイワイしております(笑)。直也役の村井(良大)さんとは結構歳が離れているのですが、撮影が始まるギリギリまで2人でよく喋っています。シリアスなシーンの前に「好きなお肉の部位は? せーの」みたいに、本当になんでもない話をしています(笑)。

ーー初共演の村井さんとも関係性をしっかり築けているわけですね。

鶴嶋:直也さんのお堅めなイメージもあったので、実は最初の本読みのときに、「すごくクールな方なのかな、どうしよう」ってちょっと思っていたんです。そしたら全然違って。村井さんは関西出身じゃないのに、めちゃくちゃ関西弁で喋るんですよ(笑)。私は高知県出身で関西寄りなので、そのエセ関西弁がすごくツボになっています。2人でどっちがいいツッコミをできるか勝負したりもしています。

ーー現場のいい雰囲気が伝わってくるエピソードですね。夏菜役の宇垣美里さんとは同じ事務所に所属されていますが、共演は初めてですか?

鶴嶋:実はお会いするのも今回が初めてだったんです。夏菜さんのような自分をしっかり持っているイメージはそのままに、現場でも気さくに話しかけてくださって和気あいあいとした空気を作っていただいているので、本当に助けていただいています。宇垣さんはアナウンサーのお仕事もされているということもあって、セリフの声の出し方がすごく綺麗で、さすがだなと思いました。

ーー鶴嶋さんご自身は役作りで何かされたことはありますか?

鶴嶋:とにかく原作・台本を読み込みました。私はいつも役作りをするとき、まずは自分の目指すキャラクター像を作って、本読みのときに監督の意見をお聞きしつつ仕上げていくイメージなのですが、今回のノアちゃんは、自分の中で理想像を早く組み立てることができたんです。ノアちゃんには小悪魔さがありつつも、ピュアで純粋無垢な部分もある。監督にも言っていただいたんですが、その小悪魔さと純粋無垢なかわいらしさをどう演じ分けるか、そのギャップが勝負だなと思いました。実際に、小悪魔的な部分と純粋無垢な部分で、声色を変えるようにしているんです。ノアちゃんにはいろんな面があって、どこかで感情移入できる部分があると思うので、視聴者の方にも「どれが本当のノアちゃんなんだろう」と思いながら、注目して観ていただけると嬉しいです。

ーー鶴嶋さんご自身はノアに共感できる部分はありますか?

鶴嶋:基本的に共感はできません(笑)。でも、言葉の節々ですごく冷たい目をして言う、人間って本当はそうだよねというような核心をつくセリフがあって、それは本当にその通りだなと思います。たとえ嫌な子だなと思っても、ハッとさせられる部分が必ずあると思うので、特に女性の方には耐えながら観ていただきたいです。

ーーノアのような女性に憧れる人も出てきそうですね。

鶴嶋:ビジュアルも含めて、憧れる方はすごく多いと思います。実際にノアちゃんみたいな女の子が会社にいたら、同性の嫉妬の的になってしまうと思うんです。でも、嫉妬=憧れでもあって。なので、髪型や服装も、メイクさんや衣装さんたちと相談しながら、同世代の子たちが憧れるようなビジュアルを目指しました。

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