『アバター:WoW』世界歴代興収4位の見込み 『劇場版 転スラ』は北米第8位にランクイン
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の全世界興行収入が20億ドルを突破した。これはコロナ禍が始まって以来の記録で、巨匠ジェームズ・キャメロン監督は再び歴史的快挙を成し遂げたことになる。
本作は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)を超え、現時点で世界興収の歴代6位。さらに今後の数日間で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)の20億5241万ドル、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の20億7130万ドルを抜き、歴代4位まで上昇するとみられている。
世界興収の歴代記録を保持するのは、前作『アバター』(2009年)の29億2370万ドル。歴代3位の『タイタニック』(1997年)を含めると、歴代トップ6のうち3本がジェームズ・キャメロン作品となる。ちなみに、トップ6のうち4本に出演しているのがネイティリ役のゾーイ・サルダナ。『アバター』2作のほか、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)にガモーラ役で出演している。
もちろん、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は1月20日~22日の北米週末興行収入ランキングでも変わらずNo.1の座をキープした。公開6週目ながら3日間で2000万ドルを稼ぎ出し、北米興収は5億9827万ドルとなっている。北米の歴代ランキングでは第13位だが、いずれ『アベンジャーズ』(2012年)の6億2335万ドルを抜いてトップ10入りを果たすとの予測だ。
今週のランキングに初登場したのは、全編がPCの画面上で展開するという異色の仕掛けが話題を呼んだスリラー映画『search/サーチ』(2018年)の続編『Missing(原題)』。3025館で公開され、製作費700万ドルに対して初動成績930万ドルという上々のスタートで第4位にランクインした。
本作では『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督が原案を務めたが、物語は完全に独立している。ひとりの少女が、新しい恋人との旅行から帰宅しない母親の行方を追って、GoogleやFacebook、母の検索履歴などを調査する。Rotten Tomatoesでは批評家82%・観客91%という高評価を受け、観客の出口調査に基づくCinemaScoreでも「B」評価を獲得した。監督・脚本は、前作の編集を担当したウィル・メリック&ニック・ジョンソン。日本公開情報の到着が待たれる。
また、第8位には日本製のアニメーション映画『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が同じく初登場。「転スラ」の通称で知られる人気ライトノベルを原作とするTVアニメの劇場版で、原作者の伏瀬が原案を担当したオリジナルストーリーだ。北米1473館で公開され、3日間で145万ドルを記録した。
北米配給を担当したのは、日本のアニメーション映画を多数担当しているクランチロール。同社配給の作品としては、2021年12月公開『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』の105万ドルを上回るスタートとなった。観客の出口調査では77%がポジティブな反応を示し、58%が「人に薦める」と回答している。