『東リベ』ツユの楽曲とリンクする柴柚葉の想い 杉田智和演じる最狂最悪の柴大寿も登場
メインキャラクターとなる柴3兄弟が出揃い、波乱の予感が漂いはじめたアニメ『東京リベンジャーズ』“聖夜決戦編”第2話。乾青宗(イヌピー)と九井一(ココ)の登場もあり、原作ファンとしても“長い戦いの原点”を思い起こさせるエピソードだったのではないか。
直人の想いを背負い、再び過去に戻ってきた花垣武道(タケミチ)は、弐番隊副隊長・柴八戒と柴柚葉に出会う。恋人のヒナに良いところを見せるべく、ボウリング以外にもアニメオリジナルのさまざまなゲームで八戒に挑むタケミチだったが、結果は惨敗。楽しそうな八戒とタケミチの姿を見て、第1話から続いていた暗く張り詰めた空気の緩みに、ほっと息を吐いた。
『東京リベンジャーズ』アニメ版再放送で1期の衝撃を再び 熱狂を生む“成長物語”を解説
マンガ、アニメ、実写映画と、破竹の勢いで人気コンテンツへと成長した『東京リベンジャーズ』。2021年9月に大注目の中終了したアニ…
今期のキーパーソンの一人である八戒は、どこか飄々としたつかみどころのない、気さくな人物だ。女の子に話しかけられるとフリーズしてしまう、ポンコツな一面もかわいらしい。
しかし、“血のハロウィン”後の現代では金のために先代総長を殺害して「黒龍(ブラックドラゴン)」十一代目総長として組織を乗っ取る、金と暴力に飲み込まれた大人になっており、一虎からマークされていた。ムキになるタケミチの一挙一動に笑う八戒の姿は未来にはなく、別人とも思えるドスの効いた声との振れ幅に畠中祐の表現力が光る。
今話のもう一つの目玉といえば、やはり「黒龍」十代目総長・柴大寿の登場だ。他のキャラクターよりも一際大きな肉体に宿る大寿の圧倒的な暴力性は、アニメとして改めて見るとより威圧感があった。
さらに杉田智和の存在感のある低音ボイスも、大寿の醜悪さに拍車をかける。初登場にしてすでにラスボス感を感じさせるこの危険性こそ、大寿が歴代最狂最悪と謳われる所以であろう。大寿を前にしたタケミチは、喧嘩のカリスマである「黒龍」十代目総長の実力を垣間見るのだった。
そんな大寿こそが、自分たちの兄であることを打ち明ける八戒と柚葉。八戒にとっては「腐れ縁」だという三谷の存在も何やら絡んでいる様子で、最悪な現代を変えるべく、タケミチは柴3兄弟に近づくことを決意するのだった。