『カイジ』に続き『コンフィデンスマンJP』でも大役に抜擢 “主役の器”関水渚の可能性

『カイジ』に続き『コンフィデンスマンJP』でも大役に抜擢 “主役の器”関水渚の可能性

 いまや大人気シリーズとなった『コンフィデンスマンJP』の新劇場版において、初参戦ながら非常に重要な役どころを務めている関水渚。昨年、『町田くんの世界』で鮮烈な女優デビューを飾ったばかりの彼女だが、今年は『カイジ ファイナルゲーム』でヒロインを務め上げ、今作『コンフィデンスマンJP プリンセス編』がまたさらなる飛躍のチャンスとなりそうだ。

 関水といえば、そもそもがまだ芸能界でのキャリアも浅く、女優デビューを果たしたのが昨年だというのは先に記したとおり。2017年にアクエリアスのCMで芸能界デビューをし、RADWIMPSの楽曲をバックに爽やかな表情を見せていたが、視聴者の記憶に刻まれるほどのインパクトはなかった。もちろん、このCMといえば出演者が多く、彼女の出番が少なかったからというのもあるだろう。その後、少年誌の表紙を飾るなどの活躍は見せていたが、やはり、その存在感を世に知らしめたのは『町田くんの世界』である。

『町田くんの世界』(c)安藤ゆき/集英社 (c)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

 同作で関水は、映画初出演にして初主演。タイトルロールである“町田くん”を演じた細田佳央太とともにダブル主演を務め、“大型新人”として話題になったわけだ。とはいえ、映画出演が決まる前から演技の勉強はしていたのだろう。新人らしい瑞々しさは残しつつも、細田とともに十二分に作品を牽引している印象だった。しかし、彼らの脇を固めるのは、岩田剛典に高畑充希、池松壮亮、さらには戸田恵梨香、佐藤浩市、松嶋菜々子といった、若手からベテランまで名実ともに第一線で闘っている俳優陣。相当なプレッシャーがあったはずだが、これをやりきったことは大きな自信に繋がったに違いない。

 続いて関水は、『4分間のマリーゴールド』(TBS系)、『知らなくていいコト』(日本テレビ系)と地上波連続ドラマにもレギュラー出演。徐々にお茶の間にも知られるような存在になりつつあった。ところが、『町田くんの世界』に続いて出演した映画は『カイジ ファイナルゲーム』。藤原竜也演じるカイジを支えるヒロインという大役は喜ばしいものだが、やはり『カイジ』シリーズの顔は“カイジ=藤原竜也”なのである。“カイジといえば藤原竜也”、“藤原竜也といえばカイジ”ーーというくらいに、この図式は世の中に浸透している。

『カイジ ファイナルゲーム』(c)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

 ここで思うのが、同作での関水の役どころが、ヒロインとしてカイジを支えるものというより、“カイジについてまわる存在”であったことだ。そのためか、ヒロインという大役ながら彼女の印象は薄く、『町田くんの世界』の次に出演する映画としては申し分のない規模感の作品ではあるものの、関水渚という優れた俳優が演るには、「この役はいささか役不足では?」とも思ってしまった。『町田くんの世界』を観れば分かるように、彼女は作品の中心にあり、引っ張っていくべき存在。つまり、主役の器なのである。

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