菜々緒×鈴木伸之、忍者の夫婦に共感間違いなし? 「小さいことの積み重ねの方が根が深い」

菜々緒×鈴木伸之、初の忍者役を演じて

本作は“共感エンターテインメント”

ーー今後の撮影で楽しみにしているシーンは?

菜々緒:この夫婦は忍者というか、お互いの正体を知らないまま結婚している2人なので、結婚生活における夫婦のあるあるだったり、女性目線では男性のことをどう思っているか、逆に旦那さんは奥さんのことをどのように見たり感じているのか、みたいなことを共感が得られる形でお届けできたらいいなと思っています。あと、話が進むたびに味方と敵が入れ替わったり、日本を巻き込むような大事件に発展していくので、そういうスケールの大きいところまで丁寧に演じていけたらいいなと思っています。

鈴木:僕は、悟郎と蛍は正反対の人物だと捉えていて、ソリが合わないこともたくさんあるし、お互いちょっとしたことが積み重なって、不満だったり、イライラしたりする中で、「なんでこの2人が一緒にいるのかな?」と思う瞬間もあります。けれど正反対というのは表裏一体とも言えて、実は同じ方向を向いていたりするのかな、とも思いました。真逆の人物なんだけど、どこかで助け合ったり、求め合ってしまうような、そういった夫婦像を上手に作品として届けられたらいいなと思っています。

ーーそれぞれ役に共感できるポイントはありますか?

菜々緒:悟郎が男性優位な伊賀の一族で育っているから、「共働きなのに、なんで私だけ家事しないといけないんだろう」みたいな時代背景をふまえたような共感もありますし、それこそ世の奥さんが抱えるような、トイレを座ってしてくれないとか、電気つけたらつけっぱなしとか、冷蔵庫も開けっ放しだし、みたいなことにも共感できます。小さなことですけど、なんか小さいことの積み重ねの方が根が深いんですよね。本編でも「浮気したとかじゃない、そういう大きいことじゃなくて小さいことの積み重ねの方が根が深いんだ」というセリフがあるんですが、人間関係は全部そうだよなと思います。だから、“奥さん”というよりは人として共感する部分がこの作品にはたくさんあると思っています。

鈴木:僕もあんまり細かいこと気にするタイプではないので、「それぐらいいいじゃん」って思っちゃうところもあるし、悟郎の気持ちも分かる部分があります。けど、僕はトイレは座ってする派ですね(笑)。なんでそんなに立つことにこだわってるんだろうって思います。立ってすると、どうしても跳ねますから(笑)。蛍さんが「掃除するのは私なのに」と言うのですが、本当にその通りです(笑)。そういう一つ一つのことに対する悟郎の気持ちを、自分の中でしっかり咀嚼してから演じていきたいなと思っています。

ーー忍者役を演じるにあたって、どういった準備をしていますか?

菜々緒:忍者として準備してることっていうのは今のところ特にないです(笑)。でも自分が蛍の立場になったときに、旦那さんがトイレで座らないとか、物を出したら出しっぱなしとか、大事なものを壊されたりしたら、普通の人間は嫌だと感じると思います。そういったことを自分がされたらどう思うのか、みたいなこともちゃんと落とし込みながら、蛍を演じていけたらいいなと思っています。あとは、蛍がランニングをするシーンがあるので、フォームとかは誰かに習おうと思っています。

鈴木:作中で、蛍さんが家の外に出られた後に悟郎がひっそりトレーニングをするシーンがあるのですが、そこで「逆さ吊りになって腹筋をしてほしい」という流れになって。「できる?」と聞かれましたが、二つ返事で「できないですね」と答えました(笑)。やはり忍者なので身体を鍛えていかないとまずいなと思いつつ、断る勇気もしっかり持っていこうと思っています(笑)。

ーー最後に、本作の見どころと意気込みを教えてください。

菜々緒:恋愛や結婚のあるあるみたいなものがたくさん詰まってますし、お互い正体を知らないまま結婚してしまった伊賀と甲賀の忍者の2人がどうなっていくのか、その忍者サスペンスみたいなところを楽しんでいただけると思います。あとは本当に“共感エンターテインメント”みたいな感じで、男性にも女性にもどんな年齢層の方にも楽しんでもらえる作品になっていると思います。海外の方にも楽しんで観ていただける作品だなと思うので、一生懸命頑張ります。

鈴木:正反対の2人がどう日常生活を送っていくのか、そして裏で動いてる忍者というテーマがどういうふうに描かれていくのか、この二つの軸が大事だなと思っているので、より面白く、そして緩急のある作品にしていきたいなと思っています。

■放送情報
木曜劇場『忍者に結婚は難しい』
フジテレビ系にて、1月5日(木)スタート 毎週木曜22:00~22:54放送
※初回15分拡大
出演:菜々緒、鈴木伸之、勝地涼、山本舞香、吉谷彩子、藤原大祐、筧美和子、ともさかりえ、古田新太、市村正親ほか
原作:横関大『忍者に結婚は難しい』(講談社刊)
脚本:松田裕子
演出:土方政人、木下高男、小林義則、北坊信一
プロデュース:貸川聡子
主題歌:aiko「あかときリロード」(ポニーキャニオン)
挿入歌:鈴木伸之「Ambivalence」(Sony Music Labels)
編成企画:髙木由佳(フジテレビ)
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ninja/
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