『チェンソーマン』ついに描かれた“first death” 物語のエンジンが始動する
姫野の死の裏でも、衝撃的な展開が続いた第8話。アキはホテルで姫野から何が何でも使用することを禁じられた「呪いの悪魔(カース)」を使って、サムライソードを一度倒す。カースの釘の演出は、原作漫画だとコマ枠の外にある指が(釘を)弾くという画期的なものだったからこそ、アニメでの再現が注目されていた。映像が滑らかかつ、動きが激しいからこそ少しわかりづらいが、確かにそこには画面(スクリーン)外くらいから指が伸びていて、漫画とアニメそれぞれの演出の力というものを考えさせられるシークエンスであった。
先日、アキが言っていたように京都に向かうマキマとその一行は、新幹線の中で突然射殺される。街中で勤務をしていた対魔4科のメンバーも、それぞれが銃を向けられ、銃声が鳴り響いた。衝撃的かつ暴力的な展開を際立たせる、直前までの穏やかなBGM。カースの“実行シーン”でその存在の不気味さや恐怖を引き立たせた音楽。姫野の衣服だけが残った地面を見つめ、荒くなるアキの呼吸の音。今回は演出と“音”が密接に関わっていた回だったとも言える。果たして、彼らは第1期最大の敵とも言えるサムライソードと沢渡アカネに打ち勝つことができるのか。
■放送・配信情報
『チェンソーマン』
テレビ東京ほかにて、毎週火曜24:00〜放送
Amazon Prime Videoにて、毎週火曜25:00〜最速配信
各プラットフォームにて、毎週水曜25:00〜見逃し配信
キャスト:戸谷菊之介(デンジ)、井澤詩織(ポチタ)、楠木ともり(マキマ)、坂田将吾(早川アキ)、ファイルーズあい(パワー)、伊瀬茉莉也(姫野)、高橋花林(東山コベニ)、八代拓(荒井ヒロカズ)、津田健次郎(岸辺)、内田真礼(天使の悪魔)、花江夏樹(サメの魔人)、内田夕夜(暴力の魔人)、後藤沙緒里(蜘蛛の悪魔)、大地葉(沢渡アカネ)、濱野大輝(サムライソード)
原作:藤本タツキ(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:中山竜
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
アクションディレクター:吉原達矢
チーフ演出:中園真登
悪魔デザイン:押山清高
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
画面設計:宮原洋平
音楽:牛尾憲輔
オープニング・テーマ:米津玄師「KICK BACK」
挿入歌:マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
エンディング・テーマ:
ano「ちゅ、多様性。」
Eve「ファイトソング」
Aimer「Deep down」
Kanaria「大脳的なランデブー」
syudou「インザバックルーム」
女王蜂「バイオレンス」
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
TK from 凛として時雨「first death」
TOOBOE「錠剤」
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」
PEOPLE 1「DOGLAND」
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
制作:MAPPA
©藤本タツキ/集英社・MAPPA
公式サイト:https://chainsawman.dog/
公式Twitter:@CHAINSAWMAN_PR