『THE FIRST SLAM DUNK』が待ちきれない! 今ある情報からストーリーを予想
ウィンターカップを目指すストーリーと仮定する。神奈川県のウィンンターカップ予選大会(神奈川県高等学校秋季バスケットボール大会)は、原則として高校総合体育大会神奈川県予選ベスト8に進出したチームによるトーナメント戦を行い、優勝、準優勝した2校がウィンンターカップに駒を進める。つまりはこの2枚の全国大会行きの切符を、湘北や海南大付属、陵南だけでなく翔陽も加わった各校で争うことになる。
漫画版のように1回は負けてもOKだったリーグ戦とは違い、決勝に進めなければ即ゲームオーバーの過酷な試合を戦い抜かなければいけない。2回勝てば決勝で負けても問題はないが、激戦区・神奈川であるため苦戦を強いられることは必須。特に3年生が全員残る翔陽は不気味であり、大黒柱・魚住を欠く陵南のパワー不足感など、予想がつかない試合が続くはず。海南大付属VS陵南のような湘北以外の試合もフィーチャーされることを祈りたい。
最後に、趣旨はズレるがCGで描かれることに触れたい。桜木の“フンフンフンディフェンス”は手書きだからこそ良さが出る。また、試合中にミスをした時に一蹴チビキャラになる演出もCGとは相性が悪い。裏を返せば、“バスケアニメ”ではなく純粋にバスケットボールを目指した内容になっているのではないか。狭いコート内で相手のマークを外そうとする視線・身体の機微など、実際にコートに立っているかのような視点で映像美を楽しめるかもしれない。
とはいえ、『SLAM DUNK』の一番の魅力は“汗”だと思う。その汗の量から、さらには身体から発せられる蒸気から、いかに懸命にプレーしているかが嫌というほど感じる。しかし、汗や蒸気は手書きのほうが伝わりやすいのではないか。11月19日に公開された予告編では三井が汗をぬぐうシーンがあるが、漫画やアニメ放送のビチャビチャ感はなく結構爽やかな汗だった。まだまだ第1クォーター数分の場面の切り抜きであればいいが、試合終了間近での汗だった場合、少々雲行きが怪しくなる。
ストーリーだけでなく、どのように熱さを伝えてくるのかも注目したい。
■公開情報
『THE FIRST SLAM DUNK』
12月3日(土)公開
原作・脚本・監督:井上雄彦
演出:宮原直樹、北田勝彦、大橋聡雄、元田康弘、菅沼芙実彦、鎌谷悠
キャラクターデザイン:井上雄彦、江原康之
CG ディレクター:中沢大樹
作画監督:江原康之
サブキャラクターデザイン:番由紀子
モデルSV:吉國圭、BG
プロップSV:佐藤裕記、R&D
リグSV:西谷浩人
アニメーションSV:松井一樹
エフェクトSV:松浦太郎
ショットSV:木全俊明
美術監督:小倉一男
美術設定:須江信人
色彩設計:古性史織
撮影監督:中村俊介
編集:瀧田隆一
音響演出:笠松広司
録音:名倉靖
キャスティングプロデューサー:杉山好美
音楽プロデューサー:小池隆太
2Dプロデューサー:毛利健太郎
CGプロデューサー:小倉裕太
アニメーションプロデューサー:西川和宏
プロデューサー:松井俊之
声:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太
オープニング主題歌:The Birthday(UNIVERSAL SIGMA)
エンディング主題歌:10-FEET(EMI Records)
音楽:武部聡志、TAKUMA(10-FEET)
アニメーション制作:東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ
配給:東映
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