リュカ・ブラヴォーが日本の観客にメッセージ 『ミセス・ハリス、パリへ行く』特別映像
11月18日公開の映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』に出演しているリュカ・ブラヴォーのインタビュー映像が公開された。
本作は、『ポセイドン・アドベンチャー』などを手がけたポール・ギャリコの原作小説を映画化した人間ドラマ。舞台は1950年代、ロンドン。戦争で夫を亡くした家政婦がある日働き先で1枚の美しいドレスに出会う。それは、これまで聞いたこともなかった、クリスチャン ディオールのドレスだった。450ポンドもするというそのドレスに心を奪われた彼女は、パリへディオールのドレスを買いに行くことを決意。新しい街、新しい出会い、そして新しい恋……。夢をあきらめなかった彼女に起きる、素敵な奇跡。いくつになっても夢を忘れないミセス・ハリスの姿を描く。
フランスで生まれモデルとしても活動するブラヴォーは、Netflixのコメディドラマ『エミリー、パリへ行く』に出演。11月3日公開の映画『チケット・トゥ・パラダイス』では、主演のジュリア・ロバーツの恋人役を務めた。
そんなブラヴォーが映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』で演じるのは、メゾンディオールの会計士アンドレ。ロンドンからディオールのドレスを買うために来た家政婦のミセス・ハリスの飾り気のないチャーミングな人柄に惹かれ、またハリスもパリ滞在を全面的にサポートしてくれる優しさを見せる彼と心を通わせていく。本作ではハリスとアンドレが映画『ローマの休日』のようにバイクに2人乗りしてパリの街を楽しむシーンや、彼の恋のキューピットになろうと画策する姿も収められている。
ブラヴォーはアンドレを演じるにあたって、イヴ・サンローランの風貌を意識したようで「リサーチしてそれを少し取り入れた。僕自身の子供時代に体験したトラウマを少し取り入れたほか、それも盛り込んだのは本当さ」と明かした。その理由として「メゾンディオールを調べてみても、当時の会計士について探せるわけはなかった。それに彼らは年が僕よりもずっと上で、こんな見かけでもなかっただろうしね」と説明。「オフィスの中を歩き回っている様子といった物語の中のアンドレに最も近いのはサンローランだった。そこでインスピレーションを得ようとし少し取り入れたんだ」と語った。
また、ミセス・ハリスのドレスへの熱い思いについて「僕は“これは自分に必要なもので今すぐ欲しい”病という病にかかっている。だから時には何かが欲しいと思うことがあり、それに夢中になってどうしても手に入れなくてはならなくなるんだ。時にはたとえそれが一時的なものであっても自分を幸せにしてくれるものを追求していくべきだよ」と共感。「彼女がやるのはまさにそれだ。とても長く続いた喪に服す期間があった。夫を亡くし、特に明るい気持ちにさせてくれるなど、ということもない顧客のために家の掃除をしてきた。そんな時にあのドレスを目にし、心の中で何かが生き返った」と続ける。「そしてそのエネルギーに向かっていったんだ。だからもちろん僕はそれを尊敬するよ」と語った。
最後に「実は次に行くことになっているのは日本なんだ! だから日本に行くのが待ちきれないよ!」と笑顔と見せ、「このインタビューを見てくれている日本の皆さん、もうすぐ会おうね! そしてお手柔らかに」とメッセージを寄せた。
■公開情報
『ミセス・ハリス、パリへ行く』
11月18日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:アンソニー・ファビアン
出演:レスリー・マンヴィル、イザベル・ユペール、ランベール・ウィルソン、アル バ・バチスタ、リュカ・ブラヴォー、エレン・トーマス、ジェイソン・アイザックス
原作:ポール・ギャリコ『ミセス・ハリス、パリへ行く』(角川文庫)
配給:パルコ ユニバーサル映画
字幕監修:渡辺三津子(ファッションジャーナリスト)
原題:Mrs. Harris Goes to Paris
©2022 Universal Studios