坂井真紀に聞く、映画への愛 「日々の暮らしの中で、パワーの源になる」

坂井真紀が語る、映画への愛

 映画好きゲストがオススメ作品を語る、WOWOWで放送・配信中の映画番組『フライデーミッドナイトシアター』。司会の山里亮太がゲストと映画の深掘りトークを繰り広げる。

 10月のゲストとして登場するのは、日本テレビ系の情報番組『ZIP!』内の朝ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』での好演も記憶に新しい坂井真紀。今回、坂井からのオススメ映画として、『いとみち』『テッド』『ブータン 山の教室』『グランド・ブダペスト・ホテル』とバリエーションに富んだ4作が並んだ。リアルサウンド映画部では、本番組の収録後に坂井にインタビュー。普段、どんな映画を選んで観ているのか、話を聞いた。

「“一気に観なきゃ”と焦ることも」

ーー今回選んだ4作品の中には入らなかったけど迷った作品はありましたか? 

坂井真紀(以下、坂井):須藤蓮監督の『逆光』という作品です。須藤監督の初監督作品で、初々しさと共に表現に強い意志を感じて、須藤監督のセンスがキラキラと光る映画で、作品としてもとても面白かったです。

ーー普段から観る作品はどうやって選んでいるのでしょう?

坂井:好きな監督だと無条件で「この監督の作品だから次の作品も観てみたい!」と思うのが1つと、お勧めされると観たくなります。友達に「面白いよ」と教えてもらったら、食わず嫌いせずに、すぐに観ます。「面白いのあった?」「最近何か観た?」と自分から聞いて、アンテナを張るようにしています。

――収録では、1日に映画を3本映画館で観ることもあるとおっしゃられていて、普段からたくさん映画を観られている印象を受けました。

坂井:お休みができると、「一気に観なきゃ」と焦ることもあります。1カ月に4〜5本観るときもありますし、観たい映画を1日にどうやって全部観るか、一生懸命スケジュールを立てて観に行ったり。オフの時間を全て自分の時間としては使えなかったりするので、観たい映画の公開終了日が近づいてくると少しドキドキしています(笑)。以前は、小さな映画館を回ったり、古い映画の上映があると1日中映画館にいたりしていました。

――まだ観ていない作品で、今楽しみにしている作品はありますか?

坂井:倍賞千恵子さん主演の『PLAN 75』が観たいです。監督が存じ上げない方だったんですけど、倍賞さんをじっくり見たいなというのと、内容がとても興味深いのと、初めて観させていただく監督の作品というのにもそそられます。

――『PLAN 75』や『逆光』は坂井さんにとってその監督の初めての作品で、新しいものへの興味も強い印象を受けました。それは昔からなのでしょうか?

坂井:昔はぴあフィルムフェスティバルに行って、若手監督の作品をよく観ていました。熊切和嘉監督の作品と出会ったり、そこから山下敦弘監督の初期作品との出会いにつながったり、そしていつか一緒にお仕事できたらいいなぁと思っていた監督たちと今、ご一緒できていたりするのはすごく嬉しいなと感じています。特にぴあの映画フェスティバルからは刺激を多くもらっていました。

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