『ちむどんどん』草刈正雄&草刈麻有の出演で再注目 朝ドラで話題を集める“親子共演”
多種多様なキャストが名を連ねる朝ドラでは、親子共演も珍しくない。『ちむどんどん』(NHK総合)でも、語りを担当するジョン・カビラがカメオ出演したことが話題に。元アナウンサーで父の川平朝清と娘の川平羽夏と共に、沖縄料理店「ちむどんどん」の客役として登場し、親子三代でのサプライズ出演となった。
柄本時生は、井上真央がヒロインを務めた『おひさま』(2011年/NHK総合)にて、母・角替和枝さんと共演を果たした。時生は、須藤陽子 (井上真央)の同級生で、彼女に想いを寄せていた宮本タケオ役を、角替さんは、タケオの母・ハルを演じ、作中でも親子となった。
『おひさま』でタケオの妻・ミツ役を演じ、プライベートでは、時生の兄・佑と結婚した安藤サクラも、父の奥田瑛二と朝ドラに出演している。
インスタントラーメンを生み出した夫婦の知られざる物語を描く『まんぷく』(2018〜2019年/NHK総合)で、ヒロインの福子役を務めた安藤。奥田は、元食糧庁長官で衆議院議員の土井垣隆三として第127話に登場した。圧倒的な存在感もさることながら、「まんぷくラーメン」の製造方法を公開したい福子の夫・萬平(長谷川博己)の想いを叶えるキーパーソンを担ったこともあって、視聴者からも絶賛の声が。安藤と奥田が同じシーンで対峙することはなかったものの、いち役者として作品を十二分に盛り上げた。
特別な形での親子共演が実現したのが『カムカムエヴリバディ』(2021〜2022年/NHK総合)だ。森山良子が、日系人キャスティングディレクターのアニー・ヒラカワ役として出演。作中では、ヒロイン・大月ひなたを演じた川栄李奈と共に流暢な英語を披露した。じつは、AIが歌う本作の主題歌「アルデバラン」の作詞・作曲を担当したのが、良子の息子で歌手の森山直太朗。実際の共演ではないものの、演技と作品での間接的な共演となった。
こうした親子共演はプレミアム感、話題性、期待感など、作品に与える影響・メリットが大きい反面、演技の中で“本当の親子”が見え隠れすると、視聴者が作品に没入できなくなるデメリットがある。そんなリスクを背負いながらも、それぞれ役をまっとうし、朝ドラという国民的作品で感動を与えてきた。
草刈親子が圧巻の演技で華を添えた『ちむどんどん』も最終週。果たしてどんな結末を迎えるのだろうか?
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK