『トップガン マーヴェリック』、北米で劇場と配信で同時1位の歴史的快挙

『トップガン マーヴェリック』歴史的快挙

国内映画興行ランキング

 先週末の動員ランキングは、『ONE PIECE FILM RED』が土日2日間で動員49万8000人、興収6億9700万円をあげて、5週連続でトップ。公開から30日間の累計動員は929万8313人、累計興収は129億5314万4640円。先週末の段階で、今年公開作品として『トップガン マーヴェリック』を上回って暫定1位の座についた。

 初登場2位はデヴィッド・リーチ監督、ブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』。土日2日間の動員は16万8000人、興収は2億5700万円。映画サービスデーの9月1日(木)に公開された同作、オープニング4日間の累計動員は28万3633人、累計興収は4億1222万4880円。もう一つピックアップしておきたいのが、前週初登場3位、先週末も4位に踏みとどまった三木孝浩監督、竹内涼真と横浜流星がダブル主演の『アキラとあきら』。公開から10日間の累計動員は32万6719人、累計興収4億3322万850円となっている。

 サマーシーズンのファミリー層を当て込んだ映画でもない、アニメーション作品でもない、そしてシリーズ作品でもない『ブレット・トレイン』と『アキラとあきら』の健闘は、コロナ禍以降、一部の作品に極端なほど動員が集中する傾向が続いている映画興行にとっては、「平常化」を予感させるグッドニュースと言えるだろう。しかし、そこにあまり期待をかけるのは楽観的かもしれない。

 というのも、(トム・クルーズ主演作品やディズニープラス以前のディズニー作品のような)一部の日本でも前世紀の時点で一般層に浸透してきた作品を除いて、必ずしもヒットする作品が連動しているわけではない北米においても、この「コロナ禍以降、一部の作品に極端なほど動員が集中する傾向」はぴったりと当てはまっているからだ。

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