赤楚衛二が語る、『石子と羽男』での変化 有村架純×中村倫也との共演が学びに

赤楚衛二が語る、『石子と羽男』での変化

 『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の第1話で依頼者として登場し、潮法律事務所でのアルバイトを経て、オフィス用品の販売会社に就職が決まった大庭蒼生(赤楚衛二)。石子(有村架純)に告白し、恋人関係になったり、塩崎(おいでやす小田)と潜入調査を行い活躍したりと、恋も仕事も順調であった。

 しかし、第7話から大庭の登場シーンには何かと不穏さが漂っていた。第8話のラストでは「放火事件の件」でと訪ねてきた警察に連れて行かれる大庭の姿。そして第7話のラストシーンに映った大庭の名詞には「代表取締役」という謎の肩書きが……。愛されキャラでありながらも、行く先々で、何かしらに巻き込まれてしまう大庭は、このドラマにおいて注目すべきポイントの一つだ。

 今回、そんな波乱万丈な人生を送る大庭を演じる赤楚衛二にインタビュー。共演者とのエピソードや、硬派な男を演じる上で意識していること、弁護士や法律についてドラマを通して伝えたいことなどを語ってもらった。

有村架純と中村倫也の影響を受けて「変わりっぱなし」

――有村架純さんと共演してみていかがですか?

赤楚衛二(以下、赤楚):全部が刺激的です。台本通りにやっているのではなくて、「台本+α」で有村さんや中村さんが出す色や、化学反応が起きて会話のテンポ感が面白くなっていったり、現場で刺激を受けまくりです。有村さんは普通に会話をしているだけでも、石子先輩が目の前にいるような感覚になります。台詞もそうなんですけど、台詞がないときにすごいハッとさせられるというか。今こういうことで石子さん悩んでいるんだな、苦しんでいるんだなというのが肌に直接来るようにわかるんです。

ーー中村倫也さんはどうですか?

赤楚:中村さんの芝居には、緩急の差を感じてハッとさせられることが多いです。例えば、依頼者さんが相談に訪れた際に毎回バシッと決めるところでギャグを入れたり。「うん」というひと言でも、フッて笑ってから「うん」って言ったり、普通に「うん」って言ったり、あと「うん」って言わないとか。毎テイク「うん」という一言だけでいろんな表現をされるんだなと思いました。僕はどうしても正解を求めて演技をしがちなところがあるのですが、中村さんは固めずにいろいろやられているので、一緒に演じていてとても学びになります。

――お二人の影響を受けて、実際に現場で赤楚さん自身のお芝居も変わった部分もありましたか?

赤楚:変わりっぱなしですね。自分が考えてたものだけじゃ成立できないなと思いました。現場に入ってみて違ったなと思うこともあるので、あまり固めずに行くようになりました。

――塩崎啓介役はおいでやす小田さんが、石子の父の潮錦郎役はさだまさしさんが演じています。

赤楚:小田さんもさださんもユニークで、台本に書かれていることが全部ご本人たちの中から出てきたように自然な演技で、言葉一つ一つにリアリティーがあります。勉強になります。

――撮影以外の時間など、現場の雰囲気はいかがですか?

赤楚:黙っている時間もあれば、めちゃくちゃ話してみんなでゲラゲラ笑っている時間もありますね。有村さんとは健康や本、漫画、映画の話が多くて、中村さんとはスポーツの話をよくします。小田さんとは好きなそばの話をしました。あとは、中村さんが大庭の真似をしたりして盛り上げてくれています。読み合わせのときに、中村さんが大庭のところまでやってくれて。その大庭が「あれ、こんなキャラだっけ?」ってくらいキャラを変えて演じてくれたりとか(笑)。

――楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

赤楚:楽しいです。でも中村さんがやるぶっ飛んだ大庭を皆さんに見せる機会がないので、残念です(笑)。なかなか強烈な大庭をやってくれていて、「え、僕こんな感じでやってます?」って聞くと「うん、やってるよ」って言われますが、有村さんは「いやいや、デフォルメしているよ」って言ってくれます(笑)。

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