イアン・ハート、『レスポンダー 夜に堕ちた警官』出演を語る 「素晴らしい脚本だった」

イアン・ハート、『レスポンダー』を絶賛

 9月10日よりBS10 スターチャンネルにて第1話が先行無料放送される『レスポンダー 夜に堕ちた警官』に出演しているイアン・ハートのインタビューコメントが公開された。

 本作は、警察への通報に初期対応する“レスポンダー”の任務に就きながら、麻薬の売人と関わり、自らの精神と家族を危機に追い込んだ夜勤巡査の5日間をスリリングに描くハードコア警察ドラマ。『SHERLOCK/シャーロック』や『FARGO/ファーゴ』、『ホビット』シリーズなどのマーティン・フリーマンが主演を務め、型破りであると同時に心に闇を抱えた警官を演じる。元レスポンダーの小説家・トニー・シューマッハが自らの経験を元に脚本を手がけ、英BBC放送で放送された。

 インタビューでは、麻薬売人カールを演じるハートが、本作や舞台となっているリヴァプールについて語る。まずドラマが描くテーマ性について、「問題を抱えた人々、それらを乗り越えようとする人々、精神的、肉体的な問題を抱えている人々が混ざり合う姿を描いたドラマです」と語るハート。ダークな世界を描いた作品ながら、出演しようと思ったのは「ページをめくる手が止まらなくなるほど素晴らしい脚本だったから」「これは警官のドラマではないし、善人と悪人を色分けするようなストーリーでもありません。そこにあるのはただ自分の人生を生き抜いていこうとする人々の姿だけなのです」と脚本の魅力を明かした。

 フリーマン演じる夜勤巡査のクリスとカールの友人関係については、「カールはしがない麻薬売人としてどうにか生きているような男。麻薬カルテルのボスのような大物ではない」「ふたりは腐れ縁の友人です。そんなふたりの倫理的な関係性を描く物語を作ることもできたかもしれませんが、トニーの脚本は違う。彼が描いているのは、人生のピンチをただ乗り切ろうとしているふたりの男の姿なのです」と、警官と麻薬売人という正反対の職業に就きながらも交差する複雑な関係性を受け止める。さらに、フリーマンが特訓したスカウス(リヴァプール訛り)について、地元出身であるハートも「まったくお見事の一言ですね!」とフリーマンに信頼感を寄せている。

 また、リヴァプールで撮影を行ったことについて、「リヴァプールは面白い街です。もう長い間リヴァプールには住んでいませんが、あそこならではの趣きがあります」とリヴァプールの雰囲気に思いを馳せる。特にリヴァプールらしさが反映されているポイントについて、「スカウスには独自のリズムと汚い言」「仮に誰かが気分を害するかもしれないという理由でセリフからその罵り言葉を外してし葉を多用した言葉の使い方があるまうと、セリフ全体の意味も、視聴者への意図も変わってしまう」と語り、スカウスを活用した緻密なセリフづかいで構築した脚本を絶賛。最後に、海外の視聴者向けに「先入観のない分、イギリス以外の国々でも受け入れられると思います。トニーはこのドラマのキャラクターたちの姿や彼らの生きている現実を、気の毒な人たちの物語として描いているわけではありません。海外の視聴者はリヴァプールについて先入観がないという点から、より一層このストーリーをオープンに受け入れてくれることでしょう」と全世界で共通する物語であるのだとメッセージを送っている。

■配信・放送情報
海外ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』(全6話)
・字幕版
スターチャンネルEXにて、独占配信中 毎週水曜1話ずつ更新
・字幕版
BS10 スターチャンネルにて、9月19日(祝・月)より毎週月曜23:00ほか放送
※9月10日(土)17:00〜第1話先行無料放送
主演・製作総指揮:マーティン・フリーマン
出演:アデラヨ・アデダヨ、イアン・ハート、マイアンナ・バーリング ほか
脚本・クリエーター:トニー・シューマッハ
音楽:マシュー・ハーバート
監督:ティム・ミーランツ、フィリップ・バランティーニほか
Rekha Garton ©2021 Dancing Ledge Productions
©2021 Dancing Ledge Productions, Photographer Rekha Garton.
公式サイト:https://ex.star-ch.jp/special_drama/gQdq6

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