『ちむどんどん』“銃刀法違反”が朝のトレンドに 無職の矢作が包丁を持ち歩いても大丈夫?
『ちむどんどん』(NHK総合)第20週「青いパパイアを探しに」にて、矢作(井之脇海)が料理人としての再起を果たす。そこで「アッラ・フォンターナ」の房子(原田美枝子)や二ツ橋(髙嶋政伸)を納得させるアイテムが、彼が肌身離さず持ち歩いていた、綺麗に研がれた包丁だった。だが、これにネットでは「銃刀法違反ではないか」と総ツッコミが入っている。Twitterには「銃刀法違反」といった危なっかしいワードが朝のトレンドに浮上した。
フォンターナを突然退職し、自身で経営する店がうまくいかず借金を抱えた末に、フォンターナの権利書まで盗んでいった矢作。プライドをかなぐり捨てて何軒も飲食店を回り雇ってもらえるように土下座をしても、包丁だけは捨てることができなかったーー。料理人にとって命のような包丁は、矢作が料理人であり続けるための大切な道具だ。
だが、刀剣類以外の刃物に当てはまる包丁は正当な理由なく携帯することを禁止されている。2年以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられる可能性もある。ポイントとなるのはこれが「正当な理由がある場合」かどうかだ。料理人が包丁を職場に持っていくことは、業務として当然認められている。この業務とは「社会生活上の地位に基づき反復・継続して行う行為」を指す。職を失い、食い逃げをするまでに困窮していた矢作が包丁を所持していたのは、この「業務」のためだったからと果たして言えるのだろうか。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK