『ウ・ヨンウ』“有罪男イ・ジュノ”で爆発的人気! カン・テオの必見出演作3選

『ウ・ヨンウ』で人気! カン・テオ出演3選

『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』

『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(KBS公式サイトより)

 “ウ・ヨンウブーム”により、カン・テオの過去出演作が再度注目を浴びているが、彼の「変身っぷり」に再評価の声が集まっているのが、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』だ。『雲が描いた月明かり』、そして『恋慕』と“男装女子”は史劇を盛り上げてきた人気定番要素だが、本作はなんとその逆、“女装男子”の物語。女だけが住める“寡婦村”に潜入した女装男子ノクドゥ(チャン・ドンユン )と、男勝りな妓生見習いドンジュ(キム・ソヒョン)が繰り広げる愉快なロマンチックコメディ。同居生活や、「女装がバレるのでは!?」というドキドキ要素はもちろんだが、ノクドゥが細マッチョの体で女子会に参加したり、男性の猛アプローチをサラッとかわす爆笑展開が合間に挟まるのも面白い。

 カン・テオが演じるのは、ドンジュに一途に想いを寄せるモテ男で、ノクドゥの恋のライバル、チャ・ユルム。暖かい目つきと優しい行動で愛を表現する男でありながら、心の内にはある野望を抱いていて、中盤のあるセリフからイメージががらっと変わる役柄だ。純情で真っ直ぐだった彼が、不気味すぎる笑顔を浮かべて野欲を表わす場面は、大きな衝撃を受けるとともに、彼の繊細な表情演技に感嘆してしまう。恋する甘い顔から、嫉妬と執着に支配される“悪い男”の顔、さらには片思いの切ない表情までカン・テオのさまざまな顔を味わえる一作だ。

『それでも僕らは走り続ける』

 イム・シワン演じる御曹司で陸上選手のキ・ソンギョムと、シン・セギョン演じる仕事熱心な字幕翻訳家オ・ミジュのロマンスを中心に、生きる世界が全く異なる主人公たちが出会い、お互いに影響を与えながら成長していく物語『それでも僕らは走り続ける』。『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』や『ミスター・サンシャイン』で知られる脚本家キム・ウンスクの補助作家を務めていたパク・シヒョンのデビュー作である本作は、詩的でクレバーな会話に、作家のセンスが光る一作だ。単なるロマンスではなく、不合理な社会問題や、ジェンダーといった日常の中に蔓延した偏見や差別を描いているという点では、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とどこか通じるものがある。

 メインカップルの焦れキュンロマンスはもちろんだが、それと同じくらい視聴者を熱狂させたのが、少女時代のスヨンが演じる財閥2世で、スポーツエージェンシー代表のソ・ダナと、カン・テオ演じる美大生イ・ヨンファの恋模様だ。ダナは、完璧に生きようとするうちに心にさまざまな傷を負い、重い鎧をかぶってしまったキャリアウーマン。そんなダナに無茶を言われながらも、ヨンファは真っ直ぐにガンガン彼女の心をこじ開けていく。カン・テオは、真剣さとセクシーさでダナに近づきながらも、時にまるで大型犬のような愛らしさをみせる、魔性のキャラクターを完成させた。母性本能をくすぐるキュートな年下男子でありながら、全てを委ねたくなるような包容力もあるヨンファに、沼落ちせずにはいられない一作だ。

■配信情報
『それでも僕らは走り続ける』
Netflixにて配信中
写真はJTBC公式サイトより

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