『メイドインアビス』リコの機転と度胸が光る プルシュカによって引き出されたレグの本領
TOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』の第6話「呼び込み」が放送された。突如としてベラフから究極の選択を迫られたリコ。「両目か、両足か、臓腑の半分か」ーーそのどれを取ってもリコにとっては生死に関わることではあるが、リコはナナチのために決断しようとする。しかし、そんなリコを制止したのはマジカジャだった。
マジカジャのおかげで九死に一生を得たリコはヴエコの元へ戻り、ヴエコにナナチを取り戻す方法を尋ねるが、話を逸らされてしまい「呼び込み」と呼ばれる狩りが行われている場所へと案内される。「呼び込み」とは成れ果て村の住人が外に出ることができないため、原生生物を村の中へと呼び込んで行う狩りのこと。村にとっては村の価値の総量を増やし、豊かにするという役割がある。狩りの標的である原生生物のオオガスミはプルシュカが保管されている場所へと向かう。リコはプルシュカを助けに向かうと、白笛へと加工されたプルシュカを成れ果てから手渡される。
外では相変わらずオオガスミが猛威を奮っていた。するとワズキャン、ベラフと並ぶ三賢の一人で巨大な身体を持つジュロイモーが現れ、オオガスミと戦闘を繰り広げる。しかしその巨体もむなしくオオガスミに対しては為す術がない。村のために戦う意思を示すムーギィに、リコは何かできることはないかと尋ねると、「リコはここで果てちゃダメだ」とレグとナナチのために価値を使うように促される。だが、リコは逃げるわけもなく、オオガスミを冷静に分析して、マジカジャに「用意してほしいものがあるんです」と願い出るのだった。
第6話で光っていたのはリコの機転と度胸だ。ムーギィから逃げろと指示されたのにもかかわらず、逃げる選択を一切せずに、マジカジャの力を借りてオオガスミと対峙する。霧の前へと誘導したリコは村人に対して覚えたての村の言葉を使って合図を送り、オオガスミを捉えることに成功。オオガスミの身体のほとんどが空気より軽いといち早く見極め、自らの髪の毛を犠牲にしてまでも作戦を実行に移したリコの度胸は目を引く。「探窟家はやられたらやりかえす」というリーダーからの言葉はリコにとって行動の指針となっているようだ。加えて、リコとオオガスミの流れるような戦闘シーンは非常に見応えがあった。