『PLAN 75』『ビリーバーズ』など多数出演 磯村勇斗の“抜群の対応力”と“チャレンジ精神”

磯村勇斗の“対応力”と“チャレンジ精神”

 この夏すでに『PLAN 75』と『ビリーバーズ』が公開され、8月26日に『異動辞令は音楽隊!』、9月1日に『さかなのこ』と、出演作が続々と公開予定となっている磯村勇斗。2022年の出演映画は1月の本格社会派エンターテインメント『前科者』に始まり、待機作含めて計8本が公開。ドラマにおいても『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(TBS系)でヒロイン・杏花(上野樹里)を丸ごと愛する幼なじみの颯役を魅力的に演じつつ、最終的に伏線を回収する重要な役割を担うなど、今もっとも注目すべき俳優となっている。

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 中学時代の自主映画制作をきっかけに俳優を志した磯村は、『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)のアラン/仮面ライダーネクロム役で人気を博し、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK総合)ではヒロイン・みね子(有村架純)の夫を演じてその名を全国区に。また、中条あやみ主演映画『覆面系ノイズ』でバンドメンバーの1人・黒瀬歩役を務めた際は、和歌山弁と華麗なるドラム演奏も披露し、劇中曲「Close to me」でCDデビューもしている。

 さらにタナカカツキの人気コミックをドラマ化した『サ道』(テレビ東京)では、サウナ好きの経営コンサルタント “イケメン蒸し男”を体現。この役を通じてサウナに目覚めた磯村は、「エレガンス磯村」として熱波師デビューも果たした。演じることだけに囚われず、好奇心を拡散させていく感受性の鋭さは、クリエイターとしての素養も大いに感じさせる。そんな俳優・磯村勇斗から見てとれるのは、 “抜群の対応力”と“チャレンジ精神”だ。

 磯村は『ヤクザと家族 The Family』で扮した地下格闘技の闘士でもある半グレ、『劇場版 きのう何食べた?』での小悪魔的キャラクターという全く異なるタイプの役柄が評価され、第45回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。この2つの役柄だけでも彼の守備範囲の広さがうかがい知れるだろう。

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