『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』カン・テオが仕掛ける恋 人気急上昇でTwitterトレンド入りも

 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がすこぶる面白い。Netflixで毎週水曜日と木曜日に1話ずつ配信中だが、人気が急上昇している。第7話、第8話の配信翌日のTwitterではトレンド入りも果たした。初回は1%に満たない視聴率からのスタートだったが、第8話では13%を超える視聴率に(視聴率調査会社ニールセンコリア調べ)。ストーリーも加速と広がりを見せている。

 本作は、“自閉スペクトラム症”の主人公である、ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が、弁護士として活躍する法廷ドラマだ。この作品が強い魅力で多くの人を惹きつける力を放つ理由は数多くある。自閉スペクトラム症の弁護士という設定、魅力的な登場人物たち、役者陣の見事な演技、心の琴線に響くセリフ、裁判で扱う問題、ロマンスに友情に親子の関係。なかでもヨンウをめぐる「関係性」の描き方がとても秀逸だ。

 ヨンウとイ・ジュノ(カン・テオ)との恋の行方、ヨンウの母であるライバル社の弁護士テ・スミ(チン・ギョン)との関係、友情に同僚弁護士たちや依頼人、社会との関係、自閉スペクトラム症の人が抱える問題と、繋がる人や取り巻く人との関係性を巧みな脚本で描いている。第7話と第8話では関係性にさらに踏み込んだ展開となった。

 高速道路の建設計画を阻止する村の訴訟問題を担当することになるヨンウたち。相手側の弁護団は韓国一の大手弁護士事務所のテサンであり、“王”と呼ばれるスミが担当。スミの弁論を聞いたヨンウは、敵ながら羨望の眼差しを向ける。テサンの策略により、窮地に陥るヨンウが所属するハンバダ弁護団だが、村を守るために奔走する。

 ヨンウとジュノの恋も大きく進み、ヨンウが自身のジュノへの恋心に気づくシチュエーションは、胸キュン炸裂。ヨンウはトン・グラミ(チュ・ヒョニョン)から、相手の体に触れれば好きかどうかわかると言われ、ジュノの体に触れてもよいかと尋ねる場面。かつて握手を求められたヨンウが拒否をし、人に触られることが苦手なヨンウが、自分からジュノに触れようとすること、そのこと自体がすでに恋心であることがわかる。さらりと見せながらもヨンウの心情を表す演出だ。

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