パク・ウンビンが骨太の内容を温かさで包む 新たな挑戦作『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

 『恋慕』では女性ながら男性の王を演じ人気を博した女優パク・ウンビン主演の新作ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がNetflixにて6月29日から配信中。配信5日目のNetflixランキングは5位(7月4日時点)と好調だ。

 “自閉スペクトラム症”を抱えて生きるウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は天才的な頭脳を持ちながら、マイノリティとしてマジョリティとは違うコミュニケーションの方法で社会の中で生きている。ソウル大学を首席で卒業したヨンウは、一流法律事務所で弁護士として働く。同僚や依頼人とのコミュニケーションや、法廷に立ち弁護をすること、周囲の人間との人間関係など、ウ・ヨンウがさまざまな壁に挑んでいく成長ストーリーだ。

 パク・ウンビンは清楚で可憐さを漂わせる女優だが、6歳で子役デビューしてからすでに24年のキャリアを誇り、演技力に定評がある。『ストーブリーグ』では、落ち目のプロ野球チームを再建しようと奔走する、チーム長のイ・セヨンとして、熱い情熱を表現し好評だった。『ブラームスは好きですか?』では夢を持ちながらも挫折をするバイオリニストの苦悩を抑えた演技で表現し、見事な演奏を披露した。『恋慕』では亡くなった兄の代わりに男として王座につく悲劇のヒロイン、イ・フィを演じた。凛々しさを持ちつつ威風堂々たる王の姿で、心の奥底に恋い慕う初恋の君への想いを募らせる女性を熱演し、涙を誘った。

 パク・ウンビンの持ち味である、清楚さ、可憐さ、清潔感、ひたむきさ。今作の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』では自閉スペクトラム症を抱える弁護士という難役を、応援したくなる愛らしいキャラクターとして作り出した。

 たくさんの黄色いアヒルのオモチャが整然と並ぶ中に、1匹の青色のアヒルがいる。青色のアヒルは、童話『みにくいアヒルの子』を思わせ、「あぁ、違うことがテーマにこの作品が描かれるのだな」と心の準備を起こさせる。

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