『トモダチゲームR4』友情が音を立てて崩れていく 拭いきれないダークさが漂う浮所飛貴

『トモダチゲームR4』ダークさ漂う浮所飛貴

 大切なのは、金か友情か。「トモダチ」である5人が繰り広げる究極の心理戦を描く『トモダチゲームR4』(テレビ朝日系)がスタートした。原作・山口ミコト、作画・佐藤友生による人気コミック『トモダチゲーム』(講談社)を実写ドラマ化した本作。5人のうち、誰かが背負っているという多額の借金を返済するため、なかば強制的に「トモダチゲーム」に参加することになった友一(浮所飛貴/美 少年、ジャニーズJr.)、四部(井上瑞稀/HiHi Jets、ジャニーズJr)、志法(久保田紗友)、天智(佐藤龍我/美 少年、ジャニーズJr.)、ゆとり(横田真悠)。彼らの友情は、みるみるうちに音を立てて崩れていく。

 案内人のキャラクター・マナブくんいわく「友情さえあれば簡単にクリアできる」はずのトモダチゲーム。それもそのはず、第1ゲームは「1+1は2である」といった簡単な問題にYES or NOで答える多数決であり、クリアして当然のゲームだ。マナブくんいわく、ゲームの攻略法は「友達を疑わないこと」。しかし、5人のなかにひそむ裏切り者によってことごとくクリアが阻まれ、彼らは互いに疑心暗鬼となっていく。4人目の出題者となった友一の手元には、想像していたものとは異なる問題文、そして、これまでに出題した四部、志法、天智のことを疑わざるを得ない一文が記されていた。

 劇中には友一のモノローグと、彼の記憶としての5人の過去が差し込まれる。よって視聴者は必然的に、過去・現在の友一の言動や視点を軸として考察を進めることになるのだが、そもそも友一が、信頼できない語り手という可能性もある。第1ゲームをクリアに導いた頭のキレと、4人をコントロールした発言力・行動力から見て、彼が只者ではないことは一目瞭然。第2ゲームの前に友情を確かめ合う言葉さえ、疑わしく思えてしまう。ヒーロー然とし、頼りがいのある友一だが、含みを持たせた微笑みには二面性も感じられ、拭いきれないダークさが漂う。これは、浮所が非常にうまく演じている点だ。

 第2ゲームへと向かう前に、志法は友一への思いを打ち明け、協力を誓い合う。もはやこの時点で、視聴者はどちらのことも信頼できないだろう。品行方正で気が強い志法だが、引っかかる発言や表情も少なくない。志法は同時に、友一への恋心も打ち明けるが、その様子を偶然、天智が立ち聞きしていた。

 第2ゲームの開始早々、5人の歯車を狂わせたのは、そんな志法の秘密。彼女が友一に思いを寄せていること、過去には天智と交際していたことが、何者かに暴露されてしまう(もちろん“何者か”には志法自身も含まれる)。志法に惚れている四部は、自身の思いを知っているはずの天智の裏切りに食ってかかる。

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