『赤いナースコール』佐藤勝利に刑事役の池田鉄洋が斬り込む 犯人は一人あるいは複数?

『赤いナースコール』犯人は一人か複数か?

 『赤いナースコール』(テレビ東京系)が7月18日に第2話を迎えた。第1話ラストで313号室に入院中の滝中(橋本淳)の死体が発見されたが、第2話では滝中の異常な殺され方に注目が集まった。

 警察の捜査が開始される。第2話では、病室にこもりっぱなしの翔太朗(佐藤勝利)とアリサ(福本莉子)に代わって、刑事の工藤(池田鉄洋)が視聴者の関心を一手に引き受けた。まっさきに取り調べを受けたのは翔太朗で、工藤は翔太朗に滝中が殺された前後の状況を繰り返し尋ねる。

 秋元康企画によるミステリーまたサスペンスで、刑事役に起用されるのは一癖も二癖もある手練れの役者たちだ。『あなたの番です』(日本テレビ系)の浅香航大と皆川猿時、『漂着者』(テレビ朝日系)の生瀬勝久と戸塚純貴、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)の渋川清彦、そして『赤いナースコール』の池田たちである。名バイプレイヤーと呼んでいい彼らは、二転三転する秋元ドラマで視聴者の視点を代表し、物語の交通整理をする役割を担っている。彼らの存在があればこそ、意表を突くような掟破りの展開も可能になる。

 連続殺人事件を捜査中の工藤が、翔太朗と事件の関連性を疑っていることは第1話でも明かされていた。工藤の推理では、被害者の身体の一部を持ち去る猟奇的な犯行は、サイコパスによるもの。一見すると犯人らしくない人でも、サイコパスなら犯罪を引き起こす可能性があり、刑事ドラマのシナリオを考える翔太朗なら計画的に犯罪を実行できると考えたのだ。しかし、翔太朗は「ドラマと現実は違いますから」と工藤の推理を否定する。

 工藤は榎木田病院にも疑いの目を向ける。患者の間に流れる噂や翔太朗の主治医・石原(板尾創路)の思わせぶりな発言(「巡回の間に呼吸が止まることはよくあることだ」)、自称21歳の看護師・西垣(浅田美代子)、ナースコールに対する異様なまでの警戒心、何かを隠していそうな院長の榎木田(鹿賀丈史)。疑わしい点は多くあるが、それらはミスリードの可能性もある。その中で、工藤が注目したのが313号室の患者で焼肉店を経営する下塚(大水洋介)だった。

 工藤が下塚に目を付けた理由は、主に滝中の死因による。滝中は厨房で生きたまま下半身を切断されたが、切断時の手際の良さから、日常的に肉の解体を行っている者と推察された。入院患者では焼肉屋の下塚がこれに当たるが、その下塚は何者かに殺され……。

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