2022年夏アニメ、第1話をほとんど観てわかった5つのトレンド&注目作
毎クール恒例ですが、盛り上がりに盛り上がった前クールアニメの余韻も冷めやらぬなか、新作アニメが次々にスタートしています。2022年夏の新作は50本ほどありますが、そのうち7月10日深夜分までに放送されたものをすべてチェックしてわかった5つのトレンドをご紹介。読者のみなさんのアニメ視聴ライフの参考になれば幸いです。
男性向けアイドルアニメは今が最盛期?
アニメ『ラブライブ!』の放送からそろそろ10年、その後も数多のアイドルアニメが生まれましたが、ここまで同じクールに固まって放送されるのは珍しいのではないでしょうか。TVシリーズに限っても(どちらも未放送のためおそらく、ですが)王道の『ラブライブ!スーパースター!!』第2期や『シャインポスト』に加え、変化球の『連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ』、『プリマドール』があり、歌もの全般まで範囲を広げると『BanG Dream! Morfonication』も始まります。
いずれも女性が歌う作品のためおもに男性がターゲットでしょうが、その一方で唯一の女性向けと言えそうながら強い存在感を放っているのが『神クズ☆アイドル』。かつて亡くなった女性の“神”アイドルの幽霊が、やる気のない“クズ”な男性アイドルに憑依したことをきっかけに、ふたりでてっぺんを目指す……という話ですが、コメディ色が強く見やすいため男性にもおすすめしたい1作です。
“異世界転生もの”は変化球が当たり前
アイドルアニメと並んでクールに複数本あるのが当たり前となった“異世界転生もの”ですが、今期も多め。しかも異世界で薬局を開く『異世界薬局』やエロ推しの『異世界迷宮でハーレムを』といったやや変化球の作品が目立ちます。
極めつけは『異世界おじさん』。異世界から現世に帰還したおじさん(34歳、CV:子安武人)とその甥のたかふみ(CV:福山潤)の掛け合いをメインに、SEGAのゲームネタ(おじさんがSEGA好きなので)もてんこ盛りというカオスっぷりで「異世界転生ものもここまで来たか……」と妙な感慨に耽ってしまうほど。そのおかげか、比較的オーソドックスな『黒の召喚士』や『転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~』といった作品を観ると安心感を覚えてしまいます。
『週刊少年マガジン』発のラブコメが絶好調
映画『五等分の花嫁』の大ヒットが記憶に新しいですが、TVシリーズでも『週刊少年マガジン』発のラブコメアニメが展開中。春クールから引き続き放送中の『カッコウの許嫁』に夏クールからは『彼女、お借りします』第2期や『それでも歩は寄せてくる』も加わり、夏の恋愛ムードを盛り上げています。
なお『それでも歩は寄せてくる』は、なんと『からかい上手の高木さん3』『くノ一ツバキの胸の内』に続く今年3本目の山本崇一朗作品です。上記2作品と同じく、ヒロインである将棋部部長の八乙女うるしはおでこが魅力。彼女が初心者の田中歩にあの手この手で攻められまくる姿にニヤニヤすること間違いなしです。