永野芽郁が10年後に目指す姿 18歳で経験した朝ドラから学んだ「頑張ることの達成感」
IT用語のイントネーションに苦労!?
――現場の雰囲気はいかがですか?
永野:みんなでぎゅっとまとまって、楽しく会話してお芝居する時間と、そうじゃないときはそれぞれやりたいことをやったりと両立されているので居心地の良い現場です。
――ムードメーカーはいらっしゃいますか?
永野:恵実役の青山テルマさんですね。お話が上手で、テルマさんがいると現場が明るくなる気がします。でもお芝居のことになるとすごく真面目に取り組まれていて、そこのギャップにキュンとします。
――西島秀俊さんは一緒にお芝居してみていかがですか?
永野:役に対しての見え方を細かく研究されていて、見習いたいなと思いました。企業の方と勉強会をしたときも、「ずっと作業をしているときに食べるものはありますか?」とかすごくリアルなものを吸収しようとしていて、そうやって細かく自分にないものをアプローチとして自分の中に蓄えるというのはすごいなと思いました。
――杉野遥亮さんはいかがですか?
永野:功は接する相手によって表情が変わる人だから難しい役だと思います。佐奈に見せる顔と佐奈以外に見せる顔が違うんだろうなというのは撮影していても感じています。功と栗木(前原滉)と佐奈の3人で会社を立ち上げているんですけど、そのバランスも絶妙で。栗木がいるから功はクールで俯瞰で見られる。でも栗木も実は功と佐奈のことを俯瞰で見ていて、本当に良いバランスでできている3人だと思います。
――佐奈にとって憧れの存在の羽田早智は広末涼子さんが演じています。
永野:広末さんは本当に明るくて気さくな方です。どれだけ長いセリフがあるシーンでも、「芽郁ちゃんなら大丈夫だよ」って励ましながらやってくださるので心強いですね。私が広末さんに憧れているので、佐奈が早智さんに憧れるのはそのままの関係性でできていて。早智さんが広末さんでよかったです。
――今までの撮影で印象に残っている台詞やシーンはありますか?
永野:佐奈が仕事がうまくいかなくて落ち込んでいるときに、図書館で小鳥さんと再会するシーンは、佐奈としてすごく救われたシーンだったので印象的でした。小鳥さんとの2人のシーンが初めてだったのですが、落ち込んでいるときにスッと入ってきてくれるのが小鳥さんのすごいところで、こっちもあまり構えずに一緒にいられました。
――IT用語がすごく多いですが、台詞で苦労したことは?
永野:イントネーションは苦労しています。台本を覚えているときのイントネーションが、本番で「違う」と指摘されるとすごく焦るんですよ。なので事前に監督に正しいイントネーションを聞いて、それを覚えています。
朝ドラを18歳で経験できたこと
――プロデューサーの松本(友香)さんが「現代は白馬の王子様を待つよりも、ユニコーンに自ら乗りに行く時代」とコメントしていますが、ご自身的には受け身で待っているタイプか自ら行動を起こすタイプ、どちらですか?
永野:その時々によりますが基本的には自分から何か行動に移した方が早いのでそっちの方が好きなタイプではあります。
――これまで永野さん自身で佐奈のように一歩踏み出した経験があれば教えてください。
永野:芸能界に入ったことです。まだ小学3年生とかだったので、当時はよくわかっていなかったけど、今思い返してみるとすごい挑戦をしたと思います。この仕事をこんなにも続けるとは思っていなかったので、長く続けられていて、ちゃんと好きでいられる仕事にあのときに出会って踏み込めたのは本当に奇跡的なことだと思います。もちろん努力したし、切り開いて進んでいく大変さと大切さを学べたので、良い挑戦の仕方をさせてもらったなと思います。
――芸能界に入ってからだといかがでしょうか?
永野:いろんな葛藤があったのはやっぱり朝ドラ(NHK総合『半分、青い。』)の撮影のときですね。漠然と「すごいものを背負っている気がする」と思っていたし、単純に撮影期間が長くて「え、私本当にこれ10カ月間もやり遂げられる?」って思っていました。今思えば、18歳の10カ月間を朝ドラで鍛えてもらったから、今がより楽しめるようになったし、頑張ることの達成感も感じられるようになり、お仕事として朝ドラを18歳で経験できたことは私の人生の中で大きなターニングポイントになったと思います。
――新しいことをチャレンジする人を応援したいということを謳っていますが、今までご自身が応援されて励みになった経験はありますか?
永野:この作品も今はまだ、どんな反応になるかという楽しみもあり、不安もありますが、観てくれた人から「前向きになった」とか「頑張ろうと思った」とかいろんな感想をもらえると励みになるし、頑張ってよかったな、頑張ろうと思えるので、観てくれた人たちの言葉はいつも自分たちの力になっているなと思います。
――ドリームポニーは10年以内にユニコーン企業となり、世界中の人々が利用できるようなビジネスにすることを目標としていますが、永野さん自身は10年後どうなっていたいですか?
永野:10年後に目指す自分の姿は、すごく穏やかに海の近くで暮らしていたい(笑)。お仕事の面では、夢は大きくなので……10年以内に大河ドラマに出演したいです!
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
永野:このドラマで、頑張る人たちの背中を押したいというのはもちろんありますが、ドリームポニーという会社で新しいことにチャレンジしていく私たちを見て「頑張る人たちって素敵だな」とか「観ていて楽しいな、面白いな」って思ってもらえるようなドラマになればいいなと思っています。火曜10時は皆さんにテレビの前で楽しんでもらえるように頑張ります!
■放送情報
火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
TBS系にて、7月5日(火)スタート 毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:永野芽郁、西島秀俊、杉野遥亮、坂東龍汰、前原滉、石川恋、青山テルマ、山口貴也、武山瑠香、広末涼子
脚本:大北はるか
プロデュース:松本友香、岩崎愛奈
演出:青山貴洋、棚澤孝義、泉正英
編成:青木伸介、森岡梢
主題歌:DISH//「しわくちゃな雲を抱いて」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:青木沙也果
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
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