『ちむどんどん』安野澄の今後に注目! “ちゅらかーぎー”な直美が残した鮮烈なインパクト

 ヒロイン・暢子(黒島結菜)に恋の大波乱が巻き起こった『ちむどんどん』(NHK総合)第12週。「古酒交差点」というサブタイトルの如く、暢子と幼なじみの智(前田公輝)や和彦(宮沢氷魚)、そしてその恋人である愛(飯豊まりえ)の思いが複雑に交差していった。そんな中、人知れず失恋した人物がいる。暢子の兄・賢秀(竜星涼)だ。

 第12週では、賢秀が働く養豚場に訪問販売にやってきた化粧品会社の社員・多田直美(安野澄)が初登場。現れた途端に爽やかな風が吹き抜けるような圧倒的ヒロイン感で、一瞬にして賢秀の全財産とハートを奪っていった。賢秀同様、“ちゅらかーぎー”な彼女に釘付けになった人も多いのではないだろうか。

 安野澄は今回が朝ドラ初出演。とはいえ俳優歴はまだ浅く、ドラマ出演自体が4作目となる。元々、安野は大学院在学中にサロンモデルとして活動をスタート。その中で話題となった1枚の写真が芸能関係者の目に留まり、モデル事務所を経て、本作にも出演する大森南朋の所属事務所「アパッチ」から声が掛かった(※1)。

 その後、2017年に大森が主演を務めた『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)でドラマ初出演を果たした安野。透明感あふれるビジュアルと親和性の高いピュアな芝居が印象的で、『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)では、救急患者の処置に追われる救命救急センターの看護師を、Netflixオリジナル『呪怨:呪いの家』第6話では、夙川アトムと共に新居で恐ろしい霊視体験に遇う夫婦を鬼気迫る演技で演じていた。雑味のない、けれど記憶に残り続けるエモーショナルな存在感。マカロニえんぴつやフジファブリックなど、アーティストのMVにも多数出演しているが、詩的な広がりのある映像に彼女の佇まいが驚くほどに合う。

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