『結婚白書』結婚準備中のNGワードを連発するイ・ジヌク 母親同士のバトルも勃発
「大事な局面でエラーして一番辛いのは本人だ」
「エラーはしたくてしたのではない。気づいていたらしていた」
「一度壊れた雰囲気を元に戻すのは大変だ」
「ミスする奴は繰り返す。大目に見てやれ」
これはソ・ジュニョン(イ・ジヌク)と友人のチャン・ミヌ(ソン・ジヌ)がエラーをした野球選手を見ながらの会話である。キム・ナウン(イ・ヨニ)と絶賛結婚準備中のジュニョンと、ナウンの会社の先輩チェ・ヒソン(ファン・スンオン)に絶賛片思い中のミヌの二人が、まるで自分たちのことを責めたり庇ったりしているようだ。
新婦側から豪勢な結納品が贈られ、お返しの結納品に気を揉むナウン。義母に腕時計はどうかとアドバイスされ、ジュニョンが欲しがっていた入手困難の腕時計を購入するべく開店前の百貨店で待つものの、なかなか手に入れられずにいた。プレゼント選びは難しい。贈る人の好みに合っているか、どんなシーンで使うか、気を遣わせない値段かなどを考え、いろんな場所へ何度も足を運ぶことは往々にしてある。だから貰う側は、プレゼントされたもの以上に相手が費やした時間に価値を感じるわけだ。相手が大切な人であればあるほど感動も大きい。
今回はその“プレゼント選びの背景”が原因で気まずくなってしまった2人。ジュニョンを喜ばせたくて、ランチの時間までも犠牲にし綿密に戦略を立てていたナウンの気も知らず、欲しかった腕時計をジュニョン本人がいとも簡単に確保し、会計のみをナウンが済ませることになった。選ぶ時間から始まり、渡すまでがプレゼントだ。ナウンが一生懸命探し回ってやっと手に入れた腕時計をジュニョンに渡して喜ぶ顔をみるまでのストーリーがあってこそで、結果ではなく過程が重要なのである。
ナウンを思っての行動がいつも空回りしているジュニョン。結婚準備を通して、ジュニョンの空気が読めない性格が目に付いてしまう。「なんか違う」「上手くいかない」の違和感は、許せないことが増えてしまったからだろう。結婚はフィルターなしの現実なのだから。