金子大地&坂口健太郎が『鎌倉殿の13人』にもたらす変化 後半戦のキーパーソンに

『鎌倉殿の13人』大河初出演の3人に注目

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)第23回「狩りと獲物」より、金子大地と坂口健太郎が登場する。

 金子が演じるのは、源頼朝(大泉洋)の嫡男で後の二代将軍・頼家となる万寿。そして坂口は、北条義時(小栗旬)の息子で後の名宰相・北条泰時となる金剛を演じる。先日、義時にとっての第三の妻・のえ役の菊地凛子、後鳥羽上皇(尾上松也)の側近・源仲章役の生田斗真といった第七次出演者が発表になったが、金子は2020年11月の政子役の小池栄子や時政役の坂東彌十郎、頼朝役の大泉洋といった“超”主要キャストがアナウンスされた、第一次のタイミングの中での一人。放送から折り返しを迎えるこの6月に、ようやく満を持しての登場と言っていいだろう。

 第23回で描かれるのは、征夷大将軍となった頼朝による「富士の巻狩り」。万寿の披露目の場とするため、頼朝が御家人を集めて富士の裾野で行った、いわゆる権力を誇示する壮大な軍事演習である。義時をはじめとする坂東武者たちは、万寿の初陣を過保護なほどに見守るが、兎も鹿もなかなか仕留めることができない。圧倒的な父の存在と鎌倉幕府を背負う重圧。万寿は自身の実力と立場に葛藤していくこととなる。

 そんな万寿とは対照的な存在にいるのが金剛だ。無邪気な笑顔で獲物をちゃっかり仕留めてしまう、若干空気の読めないお茶目な人物。身分は違えど、幼少期から一緒に育ってきた万寿の悩みを聞く、頼られる立場でもある。坂口の優しく、時に凛とした表情が際立つ役どころだ。事務所の先輩である父役の小栗旬とは今回が初共演。八重(新垣結衣)を亡くし、義時は手塩にかけて金剛を育ててきた。頼朝と万寿、義時と金剛という2組の父と息子の関係性は見ていて面白い。

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