『パリピ孔明』七海が明かした過去とAZALEAとしての姿 96猫が圧巻の歌唱力を発揮
七海は自らの正体を明かすとともに、これまでの過去を口にするのだった。元々は高校の文化祭で披露するために一夏と双葉の3人で結成されたバンド・AZALEA。バンド名の由来は「青春の喜び」という花言葉にあった。上京してからも3人でバンドを続けていたが、ライブの集客も思うように伸びず、生活も困窮していた。そこで出会ったのが現在のAZALEAのプロデューサーである唐澤だ。初対面にもかかわらず、彼から言われた言葉は「辞めてしまえ」と強烈なもの。同時に唐澤からチャンスを与えられる。それは唐澤の手掛けた曲を歌えば、2年以内にドームツアー約束するものだった。
自分たちの音楽ができないと理解した七海は彼の要求を一度は突っぱねたものの、思うような成果が上げられない日々が続き、ついに唐澤に助けを求めることに。唐澤の言う通り、全てを一新した新生AZALEAはまたたく間にファンの心を射止め、音楽一本で生活できるほど充実した活躍を見せていった。しかし、七海のなかでは本当の自分と偽りの自分の間で揺れ始めていたのだ。そんな彼女にとって路上ライブは自分らしさを発揮できるかけがえのない場所だった。
七海も自分と同じように悩んでいることを知った英子は、悩んでいる誰かを救うため、そして目の前にいる七海を救うためスカイスクエアの屋上で歌うことを決意する。
「これが、たみくさ」
たみくさとは中国の故事に由来する「人民」を表す単語で、今回のタイトルにある「たみくさのために」とは誰かを思い歌うということ。このシーンではこれまでの歌声とは一転して覚悟に満ちた96猫の圧巻の歌声がじんわりと耳に響いてきた。英子の思いは七海にもきっと届いたことだろう。サマーソニアの企画では最大のライバルになる七海だが、この先も2人で心を通わせながら歌える日がくることを願って。
■放送情報
『パリピ孔明』
TOKYO MX、MBS、BS日テレにて放送中
キャスト:月見英子(CV.本渡楓/歌唱.96猫)、諸葛孔明(CV.置鮎龍太郎)、KABE太人(CV.千葉翔也)、久遠七海(CV.山村響)、オーナー小林(CV.福島潤)
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社『ヤングマガジン』連載)
監督:本間修
シリーズ構成:米内山陽子
キャラクターデザイン:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:高橋歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会
(c)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
公式サイト:https:// paripikoumei-anime.com
公式Twitter:@paripikoumei_pr