朝ドラ後の飛躍は確定! どんな役にも憑依するSixTONES 松村北斗は“超努力家俳優”

どんな役にも憑依する超努力家俳優・松村北斗

どんなキャラクターにも憑依する超努力家俳優・松村北斗

 『カムカムエヴリバディ』で一気に役者としての知名度を上げた松村は、2022年4月期の月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』に出演中。“恋マジ”では、女性の欲しがる優しい言葉を天才的に返す一方、彼自身は何に満たされているのかわからないというミステリアスで危険なギャルソン兼見習い料理人・長峰柊磨を演じている。

 柊磨は、言葉を選ばずに一言で言うなら、なかなかのチャラ男だ。彼を目当てに訪れた女性客からオーダーを受ける際には、背もたれに手を回したり、近距離でメニューの説明をしたりと、モテることを自覚した上で気があるように振る舞うプレイボーイっぷり。絵に描いたような紳士・稔から松村を知った人の中には「こんな役も!?」と驚いただろう。

 しかし、稔さんと柊磨のような対照的なキャラクターを、違和感なく演じきれるのは松村北斗の強みだ。その証拠に彼が約10年もの間に演じてきたキャラクターは、明暗、陰陽がはっきりと分かれているように思える。

 例えば、松村にとっての初ドラマであり、SixTONESが結成するきっかけとなった2012年放送のドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)や、同じ年に放送された『黒の女教師』(TBS系)、『Piece』(日本テレビ系)。この3作品で松村は、クールで口数が多くない、少し影のあるキャラクターとしての一面を披露。高校生とは思えない色気のある姿に視聴者をドキッとさせた。

 そんな印象をガラッと変えたのは2019年に放送された『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)での渡辺晴人だった。ここで松村は、一度も染めたことのない黒髪を明るめの茶髪にしイメージチェンジ。人当たりが良く、好きになった相手に正面からアタックする子犬系男子を演じ、「かわいい!」「癒される!」と言った今までとは真逆の評価を受けた。この役以降、亀梨和也主演のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)や、特別ドラマ『女王の法医学~屍活師~』シリーズ(テレビ東京系)では後輩感が強いキャラも定着していった。

 このように対照的な役を演じ続けてきた松村北斗。アーティストとして培ってきたさまざまな声色や、冷めた表情ときゅるんとした表情を上手に使い分ける姿は観ている者をわくわくさせてくれる。

 そこに加えて、自分自身の手で表現の幅を増やし続ける努力家な一面も。義足の青年を演じた『パーフェクトワールド』では車いすバスケに挑戦し『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系)ではピアノを猛特訓、映画『ホリック xxxHOLiC』では弓道の特訓を重ねるなど、1役1役にしっかりと愚直に向き合っているのだ。

 持ち合わせた魅力だけでなく、自身の努力によって表現の引き出しを増やし続けている松村。4月29日に公開された映画『ホリック xxxHOLiC』では、クールで口数の少ない、だけれども胸の内に熱い思いを抱く百目鬼静を演じている。どんな役にでも説得力を持たせる松村が今後どんな役に挑戦するのか。ラブストーリーからコメディ、バディものなど、ボーダーレスに活躍することを楽しみにしたい。

■公開情報
『ホリック xxxHOLiC』
全国公開中
出演:神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、趣里、DAOKO、モトーラ世理奈、西野七瀬、大原櫻子、てんちむ、橋本愛、磯村勇斗、吉岡里帆
原作:CLAMP『xxxHOLiC』(講談社『ヤングマガジン』連載)
監督:蜷川実花
脚本:吉田恵里香
音楽:渋谷慶一郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「Habit」(ユニバーサル ミュージック)
制作プロダクション:ドラゴンフライはちのじ
製作幹事・配給:松竹、アスミック・エース
製作:映画「ホリック」製作委員会
(c)2022映画「ホリック」製作委員会 (c)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp
公式Twitter:@xxxHOLiC_movie
公式Instagram:@holic_movie.official

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