『マイファミリー』というタイトルの意味も重要? 飯田和孝Pに聞く“第2章”へのヒント

『マイファミリー』飯田Pより第2章のヒント

 二宮和也主演の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)が早くも第2章の幕開けとなる。誘拐された娘・友果(大島美優)を無事救出することに成功した温人(二宮和也)と未知留(多部未華子)だったが、第4話では新たな誘拐事件が発生。友人・三輪(賀来賢人)の娘が誘拐されてしまった。驚きの展開に目が離せない本作について、プロデューサーの飯田和孝氏が取材に応じ、現場でのキャストの様子や、「誘拐」をテーマに選んだ理由を詳細に語ってくれた。

『マイファミリー』のタイトルの意味

――友果さんが帰ってきて一安心したものの、誘拐事件の謎はどんどん深まってきました。

飯田和孝(以下、飯田):友果さん誘拐事件は先週の3話で完結しました。「ホシを野放しにしたことを後悔する」と刑事の葛城(玉木宏)に言われた温人含め、未知留、東堂、三輪に、これからどういうことが起こるのかが見どころかと思います。この誘拐事件がそれぞれの人物に引き起こす波乱や、人間関係のもつれ、犯人は一体誰だったのかというところに注目していただければと思います。当初は「ノンストップファミリーエンターテインメント」と言っていましたが、「ノンストップサスペンスエンターテイメント」に移行する感じですね。なぜ『マイファミリー』というタイトルなのかも明らかになってくるので、そこにも注目していただければと考えています。

――『マイファミリー』というタイトルの意味がはっきり明示されるのですね。

飯田:『マイファミリー』は、家族の再生の物語であると皆さん捉えていらっしゃるかと思います。もちろんそういう要素もあるのですが、これからは三輪の家族、東堂(濱田岳)の奥さん、阿久津(松本幸四郎)の家族、いろいろな家族がこのドラマに関わってきます。いろいろな家族が関わっているという意味もあり、自分の家族は大切だという意味もあります。中盤では「そんなマイファミリーなんだ!?」と驚くような部分も。そこは楽しみにしてもらいたいと思います。

――回を重ねるにつれて、今まで明かされていなかったキャラクターの側面が明らかになっていくと思いますが、意外なアプローチで役に向き合っている役者さんはいらっしゃいましたか?

飯田:基本的に皆さん手練れの方々なので、どう進んでもいいようには演じてくださっていますし、アプローチを大きく変えたりはしていないかと思います。台本ができてくることによって、プロットの時点よりも具体的なシーンが浮かび上がっていますが、それをどう見せていくかはより深く、繊細に計算をするようになっていますね。なので、シーンを撮る上で、我々プロデューサーや監督などのスタッフとキャストが会話する機会は増えています。みんなすごく繊細に、丁寧に演じようとしてくれていて。カメラマンがそこをしっかりと撮影し、ディレクターはしっかりと演出をつける。小道具一つとっても手がかりが隠されていたりするので、スタッフもキャストもみんな繊細さが増している感じはありますね。今はオンエアしたときに世の中の声が届きやすくなっているので、これまで以上に丁寧に、これでもかというぐらい繊細な作業をしているという意識があります。

――飯田さんは嵐のメンバーが出演するドラマに多く携わっているそうですが、今回、ジャニーズから二宮さんに加え、梅木役の那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)さんも出演されています。二宮さんの後輩にあたる那須さんが若手俳優として育っていく現場に立ち会うことで、感じたことがあれば聞かせてください。

飯田:この前の『ドラゴン桜』(TBS系)の高橋海人くんや今回の那須くんと仕事をしてみて思ったのが、みんなが先輩をリスペクトしていて、先輩も模範となるべき背中をしっかり見せている。そこが、本当に素敵なところだと感じました。僕が果たしてそういう先輩になれているかというと、見習わなきゃいけない部分が多いです。那須くんとは芝居の話をしたりもします。その時に、「1話を観たのですが、ここの声のトーンは、もっとこうすればよかったと思いました」というようなことを話してくれるんです。強がることなく、自分がより良くなりたいということを素直に伝えてくるんですよね。自分自身が未熟だと感じたら、そこを隠さない。それがおそらく伸びる理由なんじゃないかと、彼を見ながら思っています。

――二宮さんも現場で先輩としての背中を見せていらっしゃいますか?

飯田:見せているんでしょうね。でも二宮さんが見せるというよりは那須くんがそれを見ようとしています。二宮さんは見せようという感じではないけれど、那須くんはそこから何とか盗もうとしている。実は、那須くんは玉木(宏)さんからも盗もうとしているようです。彼は玉木さんとのシーンが一番多いので、やっぱりそこは「一つでも持って帰ろう」みたいな、そんな姿勢が見てとれましたね。

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