山田涼介と芳根京子がまさかのキス! 『俺かわ』康介が伝えた「好きになっちゃった」

『俺かわ』山田涼介と芳根京子がまさかのキス

「努力する奴は、邪魔されてもいつか目標を達成する」

 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)第5話は、“おっさん”(古田新太)の言葉が胸に響く回となった。

 端正なルックスを持って生まれたとしても、どう活用するかは個人に委ねられる。「自分には、可愛いしかない」と思っている康介(山田涼介)だって、その武器を活かすために、たくさんの努力をしてきたのではないだろうか。

 思えば、彼はいつもニコニコしている。和泉(芳根京子)に嫌な態度を取られたって、笑顔を崩すことはなかった。きっと、笑いたくない日があっても、“可愛い”を死守するために必死で戦ってきたのだろう。そもそも、康介の性格が悪かったら、こんなに可愛いともてはやされることはなかったはずだ。「ルックスを武器にしている=努力をしていない」という固定観念が、彼によって覆されていくのを感じる。

 しかし、可愛いに消費期限があると知った康介は、受け身の人生に別れを告げて新たな一歩を踏み出そうとしていた。仕事ができる、性格がいいなどの魅力は、年を重ねても失われることがないのに、可愛いは若手が出てきた途端にチヤホヤされなくなってしまう。康介一筋だった先輩・鏑木(迫田孝也)だって、若くて可愛い一ノ瀬(大橋和也)が現れたら、あっさりと乗り換える。30歳を目前に、康介はひとつの転換期を迎えていた。

 何か、可愛いに代わる武器を持たなければ。可愛いを持続させる方法は……? 新たな生き方を模索している康介。ただ、第5話では彼のルックスにふたたびスポットが当たることになる。

 今回起きたのは、コラボ缶の発注ミス。それにより、発売イベントに商品が届かなくなってしまった。そこで、和泉が思いついたのが、康介のルックスを最大限に活かすアイデア。楽しみにしていたお客さんに少しでも楽しんでもらうため、営業一部のメンバーでアニメのコスプレをすることに。ただ、あくまでも来場者が求めているのは、コラボ缶。確実に失敗に終わるはずだったが、アニメの作者が康介のビジュアルを絶賛したことで、イベントは大盛況に。これは、康介が“可愛い”を武器にするためにしてきた“努力”が認められた瞬間だったように思う。

 表面上の可愛いは、いつか消えてしまうかもしれない。ただ、可愛いと思われるためにしてきた努力は、いつまでも消えることはないのだ。今回のように、その努力がピンチを救ってくれることだってある。30年後の未来からやってきた“おっさん”も、そう伝えたかったのではないだろうか。康介が可愛いのは、そう思われるための努力があったということを。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる