大島美優インタビュー&スタッフの対談で迫る、「ちゃおガールオーディション」の独自性

「ちゃおガールオーディション」に迫る

「ちゃおガールオーディション」スタッフ対談

ーー2013年頃から「ちゃおガールズオーディション」に携わってきた稲垣さんですが、これまでどういった取り組みをされてきたか教えてください。

稲垣奈穂子(以下、稲垣):純粋に「ちゃお」が大好きな本当に普通の“一般の原石”を見つけられるといいなと思って毎年オーディションに取り組んでいます。出会ったときはとっても素朴な子やおとなしい子もいて、全然芸能界に興味ないんだろうなって子も多いです。

染矢都香(以下、染矢):誌面でモデルとして活躍してほしいので、写真映りはとても大事なんですが、素朴な子でも、メイクをしてもらって、写真に撮られると、不思議といつもとは変わる子もいて、びっくりします。

稲垣:デビューの時は地味だったけど……みたいな子とか(笑)。会うとキャラが弾けている子や、おとなしそうに見えて、舞台映えしたり、人の目を引いたりする子は最終まで残っている気がします。

ーー『マイファミリー』に出演している大島さんや、近年引っ張りだこの女優として活躍される山田杏奈さんもグランプリ受賞者ですが、そういった最終まで残った中で印象的だった子はいますか?

染矢:杏奈は、すごく素朴だったんですよね。とてもおとなしくてクールな感じで。でもバランスがすごく良くて、色白だったしメイク映えもするから、すごく印象に残っています。

稲垣:オーディションを受けてくれたとき、まだモデルとしては年齢も身長も小さかったりして「グランプリには早い」ということで準グランプリになった子もいますね。でも“グランプリ”か“準グランプリ”かに関係なく、その後活躍していく子は多い印象がありますね。

ーー現在の大島さんも当時小学校低学年だったかと思いますが、今のご活躍を見てどう思いますか?

稲垣:美優ちゃんは、「本当に女優向きの子だったかな」と思います。オーディションのステージでも物怖じせずに、ニコニコしていて。「人目を引く子だな」と思った印象があります。撮影の時も、例えば、小道具の水鉄砲を渡して、「ちょっとこれでポーズとって」と言うと、いろいろなことをできたので「天性の女優だな、この子」と、感じていました。うまく花開いてほしいと思っていたので、今の彼女の活躍を見ると、嬉しい限りです。

ーー逆に、当時の彼女を知っているからこそ、成長した彼女を見て思うことはありますか?

稲垣:良い意味で、オーディションの時から今を比べても、全然擦れていないというか。“あの時の”美優がそのまま大きくなっているという感じです。このまますくすく育ってほしい(笑)。

染矢:本当に最初と変わっていない感じですよね。

ーーオーディションを長年されていると、応募者数や応募者の傾向など変わっていくこともあると思うのですが、そういった実感はありますか?

染矢:変わったということではありませんが、「ちゃおガールオーディション」は他のオーディションとはちょっと違うなと、私たち事務所側では思っているところがあります。それは、ただ芸能界に興味があるとかではなくて、純粋に賞品のゲームが欲しいとか、漫画家先生に会えることをすごく楽しみにして応募する子が結構多いことなんです。美優も女優になりたいと思いつつ、まいた菜穂先生に会いたくて参加していました。だから結構、「ちゃおっ娘」って、純粋なんですよね。ファッション誌を読んでいる子たちとは少しまた違うというか。

ーーその例え、非常にわかりやすいです(笑)。

染矢:でも、そういう子に会えるチャンスって少ないんです。芸能界に興味のない子は、自分からオーディションに応募しないので。でも、「ちゃおガールオーディション」は、「賞品欲しい」とか、「漫画家先生に会える」とか、色んな動機で応募してきてくれるから、事務所の立場から言うとすごくありがたいです。

稲垣:「芸能人になりたいです!」と強くおもっている子ではなく、本当に「ちゃお」が大好きという子が多くて。それを大切にしたいなと思っています。ファイナリストの子たちに漫画家先生のサインや生写真をプレゼントすると、「きゃー!」って喜んでくれて。リアルな読者が応募してくれてるんだなと感じます。

ーーある意味、素朴にファンの子が漫画家先生に会うために這い上がって行って、グランプリまで辿り着くようなものですもんね。

稲垣:審査されているまいた先生も、毎年のオーディションをすごく楽しみにされていて。「今年はどんな子が来るのかしら?」みたいな。そういう意味では、「ちゃお」編集部としてはもちろん、漫画家の先生方も大切にされている年に一度のイベントです。

ーー漫画雑誌だからこそできるオーディション形態かもしれないですね。漠然と「芸能界に入りたい」とか「女優になりたい」というのと違って、作品やその雑誌が好きという気持ちを抱えて、それを思い切り表現するためにグランプリに向かっていくんですね。だからこそ、どういう子にオーディションに来てほしいですか?

稲垣:「ちゃお」が好き。「ちゃお」の楽しさをみんなに伝えたい!という気持ちで来てくれると嬉しいですね。好きなものを見た時、目にしたときの目の輝きは素晴らしいですから。なので、オーディションの質疑応答で、「『ちゃお』を読んでないな」とわかると、少し寂しい気持ちになります。

ーー例えば、どういう質疑でそういうことがありましたか?

稲垣:好きな作品を聞いても具体的な返答が返ってこないときは、やはり残念だなあと思いました。

染矢:他の子たちが「ちゃお」の話をするとすごく盛り上がる中で、そういう子がいると結構目立っちゃいますよね。

稲垣:現在ちゃおガールの仲田ゆきちゃんが「モデルとか芸能人になりたいんじゃなくて、『ちゃお』の誌面に出たいんだ」と、言ってくれた時は、その場にいたスタッフ一同、うなりましたね(笑)

ーーまさに、“ちゃお愛”ですね。愛を表現したいけど、もともとオーディションに自ら行くようなタイプじゃなくて悩んでいる子がいるとしたら、どのようなメッセージを送りたいですか?

稲垣:悩んでいるくらいだったら、応募してほしいです。「ちゃお」がちょっとでも好きだったら応募してみて!と思います。

染矢:ファイナリストに選ばれた子たちはすごくオーディションを楽しんで帰ってくださるので、夏の思い出にぜひ(笑)。

稲垣:美優ちゃんもそうでしたが、「すごく楽しそうな笑顔をするな」みたいな、生き生きしてる印象の子はやはり記憶に残ると思っていて。「『ちゃお』が大好き!」をぜひ伝えにきてくれると嬉しいです。

■ちゃおガール2022☆オーディション 応募サイト
https://ciao.shogakukan.co.jp/11090/

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