イ・ビョンホン×シン・ミナの話も展開 『私たちのブルース』2人は済州で答えを探せるのか
第6話で始まった4つ目のエピソードは、ドンソクとソウルから事情があって済州に戻ってきたミン・ソナの関係だ。トラックに日用品や食料品を載せて商売する荒っぽくて野暮ったいキャラクターのドンソクを演じるイ・ビョンホンが真新しく映る。ソナ役のシン・ミナは『海街チャチャチャ』のように都会から田舎におりてくる設定は同じだが、離婚して子どもの親権を奪われるかもしれない追い詰められた状況だ。
しかもソナはうつ病を患っていた。どれくらい時間が過ぎたのかもわからず、記憶が途切れてしまうことも。明るい朝でも暗闇に立っているような苦しみは第4話の冒頭シーンにもあった。ソナの絶望感は“水”で表現されており、指先から滴り落ちる汗が湿っぽさを感じさせる。
学生の頃から知り合いだった2人は、ソウルで偶然の再会を果たしてからもよく遊ぶ仲だった。しかしドンソクが一方的に慕っていただけでソナにとっては恋愛対象ではなかったよう。振られてから長い時間が経ち、今また済州で再会することになる。
関わりたくない様子のドンソクだったが、バッテリーが切れたソナの車を直してあげたのも、ヨンオク(ハン・ジミン)のお店にいたソナを避けるように一度外に出てまた戻ってきたのも、結局はソナに手を差し伸べたい気持ちがあったのではないだろうか。嫌いになっても気になる存在であることは間違いなさそうだ。ドンソクは永遠の片思いのままだとしても、きっとソナに寄り添っていくだろう。
■配信情報
『私たちのブルース』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)