松田龍平、『鵜頭川村事件』で入江悠と再タッグ 「クセの強さは相変わらずでした(笑)」
松田龍平が、WOWOWで8月に放送・配信スタートする『連続ドラマW 鵜頭川村事件』の主演を務めることが決定した。
本作は、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した櫛木の同名小説を、『連続ドラマW ふたがしら』や映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』『AI崩壊』の演出を手がけた入江悠を監督に迎えドラマ化するパニックスリラー。
松田が演じるのは、行方不明となった妻を探す主人公の医師・岩森明。松田のWOWOWドラマ主演は、同じく入江が監督を務めた警察ドラマ『同期』以来11年ぶりとなる。
舞台は、日本の片隅にある鵜頭川という名の村。行方不明の妻を探す医師・岩森は、娘を連れて3年ぶりにその村を訪れた。そこは、血縁に基づく不毛な一家どうしの権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残されつつある若者たちが鬱憤を溜める絶望に支配された閉鎖的な空間だった。ある日、大雨で村が外界から切り離されたとき、積もり積もった人々の悪意がついに爆発する。岩森は、外界から閉ざされパニック状態に染まる村の中で、唯一平静を保ちながらも、医師という立場で様々な村人と関わっていく中で、自らも争いの渦に巻き込まれていく。
松田龍平 コメント
ドラマ化にあたって
今回演じた岩森は、東京から行方不明の妻を捜しに鵜頭川という村を訪れ、不遇にもこの村に閉じ込められてしまいますが、村の部外者という立場で唯一状況を俯瞰でみることができる客観的な視点を持った役柄だと思いました。演じるにあたって、村の人達が狂気に染まって行く中、その狂気に飲み込まれないように意識していたんですけど、それでも次々に起きる事件に巻き込まれ、次第に岩森自身が抱えている狂気が浮き彫りになっていくのは演じていて面白かったところです。村特有のしきたりやルールに囚われず、医者である彼が、事件を目の前にして人としてどうあるべきかを問うことで、村の人達との距離感が面白く描かれるんじゃないかと思いました。入江監督と話しながら、その距離感は意識していましたね。
入江監督とのタッグに関して
以前『同期』というドラマで入江監督とご一緒させていただいた時から、いつかまた一緒にやれたらなと思っていたので今回WOWOWさんでまたご一緒できたことはありがたい縁を感じました。あれから10年以上経って、以前は気づけなかった入江さんを見れたような気がして嬉しかったです。クセの強さは相変わらずでした(笑)。撮影は大変でしたが、入江さんのお陰で楽しくやらせてもらいました。
視聴者へ一言メッセージ
僕もどういうドラマに仕上がるのか楽しみにしていますが、色々と物語の中に仕掛けがあって、次の展開が気になるようなドラマになっているので、最後まで楽しんでもらえるんじゃないかと思います。まずは1話だけでも、ご覧いただけたら嬉しいです。
入江悠監督 コメント
かつて自主映画しか撮ったことがなかった私が、初めて商業作品で「主演×監督」というタッグを組ませてもらったのが、松田龍平さんでした。右も左もわからない人間の演出に、よく付き合ってくれたなぁと今でも思います。今回、『鵜頭川村事件』という題材で10年以上ぶりに、一緒に作品を作ることができました。この10年で色々なことがありました。お互い何が変わったんだろうか。あれ、意外と何も変わってないのかも。そんなことを思いながら撮影していました。喧騒から少しだけ離れた長野県の山の中で、2021年の松田龍平さんの姿を撮れて幸せでした。ご期待いただけると幸いです。
原作・櫛木理宇 コメント
連続ドラマWで映像化すると知り、まず一番に喜んだのはわたしの親族でした(笑)。欠かさずチェックし、欠かさず観る枠だそうです。そんな注目度の高い、かつ名高い枠に選んでいただいたことを身内の声であらためて実感しました。しかも主演は〝あの〟松田龍平さん。画面にぱっと映るだけで、言い知れぬ華と色気がある役者さんです。この『鵜頭川村事件』は豪雨の中で村が孤立するという物語です。閉ざされた空間。やまない雨。つのる焦燥と、絡み合う村民の感情――。そんな中、松田さんの翳りある色気が画面にどんな華を咲かせるのか、想像しただけで原作者のわたしでもぞくぞくします。原作者というより、ただの一視聴者として楽しみに拝見させていただきます。
■放送情報
『連続ドラマW 鵜頭川村事件』
WOWOWプライム・WOWOW 4K、WOWOWオンデマンドにて、8月放送・配信スタート(全6話)
出演:松田龍平
原作:櫛木理宇(『鵜頭川村事件』文春文庫刊)
脚本:和田清人
監督:入江悠
音楽:池永正二
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/uzukawamura/