浜辺美波「成長できた作品」 瀧本美織×岡崎紗絵×高橋文哉と振り返る『ドクターホワイト』
3月21日に最終回の放送を終えたカンテレ・フジテレビ系の月10ドラマ『ドクターホワイト』が『特別編』として帰ってくる。3月28日に放送される『ドクターホワイト特別編』では、これまで放送された名場面やハイライトを織り交ぜながら、白夜たちの“その後”が描かれる。
最終回放送日の当日、雪村白夜役の浜辺美波をはじめ、高森麻里亜役の瀧本美織、狩岡晴汝役の岡崎紗絵、佐久間新平役の高橋文哉の4人が、東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催された「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」に登場。ランウェイを終えたばかりの4人に、『ドクターホワイト』での経験や特別編の見どころなどについて話を聞いた。
浜辺「成長できたと思える作品になりました」
ーー『ドクターホワイト』は皆さんにとってどのような作品になりましたか?
浜辺美波(以下、浜辺):私はドラマの出演が1年ぶりだったこともあって、最初はずっと緊張していました。ただ、白夜は難しい病名を言うセリフなどもあるので、逆にその緊張感がプラスに作用した部分もあったかなと思います。その中でも、素敵な先輩方が本当にあたたかくて、「自分だけじゃないんだな」と安心感がありました。白夜のように「こういう人たちになりたいな」と目標になるような方々とご一緒できて、自分自身すごく勉強になりましたし、成長できたと思える作品になりました。改めてドラマの良さに気づけたような3カ月でした。
瀧本美織(以下、瀧本):今回は人数も多かったし、みんながチームになっていくお話だったので、自然とみなさんとも仲間のようになれたのが本当に嬉しくて。メンバーの皆さんとは、撮影が終わっても仲良くしていただきたいなと思っています。
岡崎紗絵(以下、岡崎):私は今回初めて役で金髪にさせていただいたり、晴汝のキャラクター的にも今までの自分にはなかったような役柄に挑戦させていただいたり、結構初挑戦のことが多かったんです。あと、今までは医者の役が結構多かったので、患者さんの役をやれたのがすごく自分の中では新しくて、いい経験をさせていただきました。持って帰るものがすごくたくさんあった作品になりました。
高橋文哉(以下、高橋):すごく素敵な皆さんとご一緒できて、素敵な出会いもたくさんありました。皆さんのお芝居を見て、僕自身も日々学びがあり、自分も役と一緒に成長させていただけたような感覚でした。今後またいろいろな作品に出演させていただく機会があると思いますが、その中でも『ドクターホワイト』は忘れられない作品になりました。
ーー瀧本さん、岡崎さん、高橋さんから見て、座長・浜辺美波さんはどのような存在でしたか?
瀧本:ちゃんと自分を持っていて、カッコよかったです。白夜ちゃんは1人で喋るシーンが多かったんですけど、そういうシーンも無敵感があって、光って見えました。私の方が甘えちゃうぐらいたくさん助けてもらいましたし、頼りっぱなしでした。
岡崎:美波ちゃんは、みんなと一緒にいる中でもちゃんと自分のペースがあって、それを崩さない姿勢が、フラットでいるための秘訣なのかなと思いました。自分の中で浮き沈みがあったりすると、お芝居などにも影響が出てきちゃうこともあると思うんですけど、そういうことを一切感じさせないんですよね。その自分自身のちゃんとしたペースがあるのがすごいなと。私自身もすごく勉強になりました。
高橋:浜辺さんは皆さんからも信頼されていましたが、僕は同い年ということもあって、学ぶことや尊敬するところがたくさんありました。「こういうふうにお芝居と向き合っていきたいな」とか、「こういうふうに主演としての立ち振る舞いができるようになったらいいな」と思わせていただいたので、それも含め、すごくありがたい学びでしたね。
ーー逆に浜辺さんから見た3人の存在はどうでしたか?
浜辺:瀧本さんに関しては、朝ドラをはじめいろいろな作品で拝見していたんですけど、こんなに優しくてあったかくて、ずっと笑っていらっしゃる方が本当にいるんだ、と思っていました。裏表が一切なく、どんなときでもずっと笑顔で、本当に輝いて見えました。紗絵さんは、「嫌われたらどうしよう……」と心配もしていたんですけど……。
岡崎:嫌うはずない!(笑)
浜辺:(笑)。でも、私のことをすごくかわいがってくださって。紗絵さんもずっとこの笑顔で皆さんに「おはようございます」って言ってらっしゃって、その一定さがすごいなと思いました。その笑顔がみんなにもたらす“幸せ”がものすごく大きくて。瀧本さんと紗絵さんの笑顔は、ドラマの中での平和の象徴のような存在でした。そして文哉くんは、実はこれまで同い年の俳優さんとご一緒する機会があまりなかったこともあり、撮影に入る前は「どういう方なんだろう」と思っていたんですけど、本当に先輩方に愛される人柄で。お芝居に向き合う真摯な姿勢や素直さが本当に素敵で、私自身もそういうふうにお芝居に向き合っていきたいなと思わせてくれる存在でした。この『ドクターホワイト』という作品は、本当に皆さんの存在が大きくて。もし自分1人だけだったら、もっと時間がかかってしまったり、ああいう作品にはならなかったと思います。皆さんのあたたかさがあったからこそ、成り立った作品だったと思うので、感謝しかありません。