黒島結菜「美味しそうに食べているシーンを観て」 『ちむどんどん』食事シーンをアピール

『ちむどんどん』オンライン会見レポ

 また、暢子の父母を演じる大森と仲間はプライベートでも親交があるそうで、「すごく自然に、スタジオに入った瞬間、ロケに行った瞬間に、夫婦のような空気をお互いに纏えたような気がした」と大森。仲間が「大森さんは静かに、黙ってそこにいるだけで兄妹、家族を見守ってくれている安心感がとてもある。カメラが回っていないところでも、子どもたちを見守ったり、一緒に遊んだり、遊んだり……」と続けると、大森は「遊んでばっかり」と笑った。

 さらに大森は、本作で三線の演奏と歌声を披露。撮影の3カ月ほど前から練習を重ねたというが、「不思議なもので、本番ってかかると芝居よりも緊張するんですよね。ご迷惑をおかけする最中、『もう一回、もう一回』とやっている時に、一番下の歌子に『お父ちゃん、頑張って』と言われて、それがもう辛くて……」と胸に手を当てると、キャストからも笑みがこぼれた。

 最後に黒島は「暢子はある意味、何をやっても許されるような役というか。思い切ってお芝居できるんですよ。たとえばご飯を食べるシーンでは、セリフを言う時にもモグモグ何を言ってるかわからないくらい思いっきり食べることで暢子らしさを表現している」と話し、「人がご飯を食べている姿って、私は見ていて気持ちいいなと思うので、幸せに、美味しそうに食べているシーンを観て、いいなと思ってもらえたら」とメッセージを送った。

 また会見には、制作統括の小林大児も出席。今作で三浦大知による主題歌「燦燦」とともに流れるオープニング映像にアニメーションを使用した意図について、「実写で切り取っても、伝えられることは肉眼で見たものには敵わないなっていう気持ちもあった」とし、「沖縄の歴史が物語であるならば、僕たちはフィクションというフィルターを通して、よりハートに届くものを作りたいと思っていて。沖縄の風景の力や美しさも、フィルターを通してお届けする方が、僕らの感じた思いを表現しやすいのかなと。アニメーションは日本が世界に誇る高い表現領域でもありますし、そこを通して沖縄の自然を贅沢に描くことで、むしろ飽きずに感じてただけるのではないか」と説明した。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合にて、4月11日(月)より放送
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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