『ゴシップ』安藤政信演じる仁和の“裏の顔”が明らかに 凛々子の“愛”の行く末は?

『ゴシップ』仁和の“裏の顔”が明らかに

「あなたにも、愛する人がいるでしょ?」

 そう問われた時、瀬古凛々子(黒木華)の頭に浮かんだのは、上司の仁和正樹(安藤政信)だった。まっすぐに愛を伝えてくれる笹目虎太郎(寛一郎)でも、なんだかんだ優しい根津道春(溝端淳平)でもなく、ブラックな匂いのする仁和に惹かれてしまうなんて……。しかも、『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系)第10話では、仁和の裏の顔が次々と明らかになった。

 今回、仁和は凛々子にふたつの案件の取材を命じた。ひとつは、永鳥社が主催する「永鳥新人文学賞」において、出来レースがあったのではないかという疑惑。もうひとつは、IT企業「インターネオ」が就活詐欺を働いていたという噂の真実を明らかにすることだ。しかし、そのふたつの案件は、クスノキ出版の吸収合併を円滑に進めるためだけのもの。つまり、仁和が凛々子を利用していたことになる。

 そんなことも知らず、凛々子は命じられた任務をこなしていく。彼女はこれまでも、仁和に認められるために頑張ってきた。「カンフルNEWS」で、5000万PVを叩き出すと宣言したのも、仁和にうまいこと言いくるめられたから。その上、「永鳥文学賞」の審査員長・結城玄(河野達郎)の妻・美波(鈴木砂羽)が、仁和の元妻だったことも、凛々子を苦しませる。

 凛々子にとって、どれだけ頑張っても届かない相手が、仁和なのだろう。美波に、仁和との関係を聞かれて、「単なる部下ですから」と答えたのは、自分に言い聞かせるためでもあったのではないだろうか。仁和への想いは、恋でも愛でもない。彼の願いを叶えたいと思うのは、部下として当たり前のことなのだから……と。

 しかし、目の前にいる美波は、仁和との結婚生活をあっさりと捨て、結城とともに生きることを選んだ。凛々子が、「欲しい」と願うこともできないポジションを、いとも簡単に投げ捨てた相手に、「あなたって、本当に健気な人ね。仁和のことが好きだった昔の私みたい」と言われてしまう。意地悪で言ったわけではないのかもしれないが、“健気”という言葉には、少しばかりの邪気を感じる。凛々子のプライドは、きっとズタボロになったはずだ。

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