『ゴシップ』安藤政信演じる仁和の“裏の顔”が明らかに 凛々子の“愛”の行く末は?

『ゴシップ』仁和の“裏の顔”が明らかに

 だが、美波も人知れず葛藤を抱いていた。3年前、彼女は、失明した結城のゴーストライターとして生きる覚悟を決めた。絶望した夫が立ち直った時に、戻れる場所を守るために。「永鳥文学賞」で、元タレントを大賞にしたのも、結城の秘密を知った芸能事務所の社長から脅されたからだった。

 正義を投げ捨ててでも、美波は愛のために生きてきた。凛々子も、多くのものを犠牲にして、仁和に尽くしている。そんな2人の想いが、キタニタツヤが歌う主題歌「プラネテス」の歌詞に重なり、胸が苦しい。

<ただあなたとだけ手を繋げるなら/ただあなたとだけ夜をやり過ごせたら/信じられるものなどひとつもなくても/ふたつの寂しさでも>。

 そんな想いを抱きながら、彼女たちはそれぞれの愛する人を支えてきたのだろう。凛々子は、“愛する”の意味を辞書で調べて、「仁和さんは、どれも当てはまりそうで、どれも当てはまらない……」と言っていたが、彼の存在を思い浮かべている時点で、愛しているのは間違いない。

 ただ、「仁和を信じすぎないで。あの人は、とても怖い人よ」という美波の言葉が、頭にこびりつく。たしかに仁和は、「お前は、俺が唯一信用できる奴なんだよ」「お前は、そのままでいいんだよ」などと甘い言葉を吐きながら、凛々子に本性を明かそうとしなかった。次週の最終回では、ついに仁和の全貌明らかになるのだろうか。タイトルにある“彼女が知りたい本当の〇〇”の〇〇に入るのは、仁和の名前なのかもしれない。

■放送情報
『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:黒木華、溝端淳平、野村周平、野間口徹、石井杏奈、寛一郎、一ノ瀬颯、高橋侃、宇垣美里、大鶴義丹、りょう、安藤政信、生瀬勝久ほか
脚本:関えり香、橋本夏、青塚美穂
演出:石川淳一ほか
プロデュース:芳川茜
編成企画:渡辺恒也、高木由佳(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作:フジテレビ
制作・著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/gossip/
公式Twitter:@gossip_cx

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