2022.02.24 19:00

ベック、フリーらミュージシャンたちが愛を語る　『スパークス・ブラザーズ』予告編

文＝リアルサウンド映画部

　4月8日公開の映画『スパークス・ブラザーズ』の日本版予告編と場面写真が公開された。

　エドガー・ライト監督が手がけた初の音楽ドキュメンタリー映画となる本作では、兄弟バンド・スパークスの音楽的ルーツまで遡り、謎に包まれたスパークスの50年に及ぶ歴史を紐解いていく。

　これまでにアルバムを25枚リリース、発表楽曲数は345にのぼり、最近ではレオス・カラックス監督作『アネット』の原案・音楽を手掛けたことでも話題のスパークス。しかし、自分たちの独特な音楽スタイルを貫き続けることで、世間に受け入れられない時期も長くあった。そんな音楽界の異端児スパークスの過去・現在・未来が、メンバーのロン・メイル＆ラッセル・メイルや世界的アーティストたちへのインタビュー、さらに貴重なアーカイブ映像などで初めて明らかになる。

映画『スパークス・ブラザーズ』予告編

　公開された予告編では、アーティストたちがスパークスについてコメントを寄せる。世界的な人気を誇るグラミー賞アーティストのベックは「大勢のミュージシャンとの会話は結局スパークスの話になる」と語り、フリー（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）は「“こいつら誰だ？”と思っていた」、トッド・ラングレンは「他のバンドと違う」、デュラン・デュランのニック・ローズ＆ジョン・テイラーは「異常だが、すばらしい」と語るなど、感嘆の声が続出。

　予告編に登場するこれらのコメントのほかに本編中では、スパークスと2015年にコラボしたフランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノス、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で主演を務めたビョーク、セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ、ニュー・オーダーのスティーヴン・モリス＆ジリアン・ギルバートらが、それぞれの“スパークス愛”を嬉々として語る。また、劇中の一部のアニメパートではライト監督の盟友である、『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン！-』のサイモン・ペッグ＆ニック・フロストらが声をあてている。

　あわせて公開された場面写真では、2018年に来日公演の際、本作の撮影のため同行したライト監督との貴重なオフショットのほか、同年にバルセロナで行われたライブでの観客との記念撮影ショット、1982年のアルバム『アンガスト・イン・マイ・パンツ（パンツの中の用心棒）』ジャケットに採用されたメイル兄弟のウェディング風カットが捉えられている。