慎吾の思いは報われるか? 菊池風磨が『ファイトソング』慎吾役で証明した演技力の高さ

菊池風磨の“チャラさ”の裏にある新しさ

 それは菊池のソロ曲からも感じられ、1作目のソロ曲「rouge」を歌ったのが17歳のとき。禁断の恋を彷彿とさせる歌詞を、甘く切なくそして色気を纏った歌声で聴かせた。グループの楽曲とソロ曲、パブリックイメージとのギャップに衝撃を受けた人も多いのではないだろうか。とても10代とは思えない世界観ではあるが、背伸びをした様子もなく、菊池の演技力、プロデュース力の高さを感じさせた。「Fake」からは全ての作詞も手掛けるなど一歩踏み込んだ場所で挑戦を続ける。

 また、2月1日にYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』で公開された「【おまけ】卍がモンスターになった理由…。」では、菊池が「僕をここまでうるさくした」要因として、二宮和也の言葉を明かした。ジャニーズJr.時代に所属していたユニット・B.I.Shadowで先輩の舞台のMCを任されたものの自己紹介で終えてしまった。それをジャニー喜多川氏や振付師から指摘され、二宮から「喋ろう」とアドバイスを受け、次のステージでは“ひっかきまわした”と語るほどに喋ったと話す。一つのきっかけをモノにする吸収力もまた彼の持つ才能と言えそうだ。

 さて、現在進行中の『ファイトソング』では花枝と芦田春樹の恋の行方が気になる一方で、慎吾の思いが実を結んでほしい気持ちも沸き、ますます面白さを増している。人生最初で最後の恋愛、不器用な三角関係の行方を見守りたい。

■放送情報
火曜ドラマ『ファイトソング』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨、東啓介、藤原さくら、若林時英、窪塚愛流、莉子栗山千明、石田ひかり、橋本じゅん、戸次重幸、 稲森いずみ
脚本:岡田惠和
演出:岡本伸吾、石井康晴、村尾嘉昭
プロデューサー:武田梓、岩崎愛奈
音楽:大間々昂
主題歌:Perfume 「Flow」 (UNIVERSAL MUSIC)
編成:宮崎真佐子、中西真央
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/fight_song_tbs2022/
公式Twitter:@fightsong_tbs
公式Instagram:fightsong_tbs 

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