川栄李奈、『カムカム』ひなたは運命の役柄に 上白石萌音&深津絵里からの継承に期待

川栄李奈、『カムカム』ひなたは運命の役柄に

 川栄が登場時に演じる18歳のひなた役は、幼少期と変わらずに時代劇好きのおてんば娘という一面と、周りの友達が進路を決めていくなかで、目的や居場所が見つからないという、悩める一面の両面を持った高校3年生。川栄は『カムカムエヴリバディ』公式サイトのメイキング映像で、「明るく周りの人に愛され、どこか自分の芯をちゃんと持っているところが、安子やるいと親子を感じる所」と語っているが、稼業の手伝いをしてもうまくいかない父親譲りのダメな所も継承し、その血の繋がりを上手く表現しつつ、一家団欒で育った性格の良さも演じていくことが、ひなた役の課題であり使命だろう。

 川栄はひなた役に対し「本当に普通の子で、演じやすいというか、自分と似ているところがけっこうあり、ひなたの気持ちが分かる」とメイキングで語っているが、ひなた役は一見明るく愛らしいが、進路に悩めるひなたの内面や、徐々に成長していく姿など、真面目な時とのギャップがあり、これまで俳優として培ってきた川栄の演技力と、封印してきたアイドル時代のイメージや、auのCMの織姫役で見せるヤンチャなキャラクター性が合致した、川栄にピッタリの役だと考える。また、チャンバラに関しては、川栄は舞台『あずみ~戦国編〜』で500人斬りの殺陣を見せるアクションを経験し、映画『亜人』でも、城田優を相手に、身長差を生かした激しいアクションが高い評価を得ただけに、時代劇に関わるかは分からないが、アクションにも期待できる。

 「ひなたの道を歩いて行きたい」という安子とるいの共通する思いの名前が付けられた、ひなた。それはまさにドラマの集大成としての役割を担うこと。演技力はこれまでの実績からも申し分はなく、やる気と期待に満ち溢れてドラマに挑んでいるだけに、自分の居場所を見つけて映画村の世界に飛び込むひなたの感情ともうまくリンクするのではないだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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