小栗旬、『鎌倉殿の13人』は“生活の一部”に 「主役をやらせてもらっている醍醐味」
父の日には坂東彌十郎へプレゼント
ーー昨年6月にクランクインしてからおよそ半年が経ちましたが、撮影現場で印象的な出来事はありましたか?
小栗:北条家の、小池栄子さん、宮澤エマさん、片岡愛之助さん、坂東彌十郎さんのみなさんとは家族としての結束が強くなっていきました。父の日に北条のみんなで彌十郎さんになにかプレゼントをしようとワインをプレゼントしたんです。それを彌十郎さんがとても喜んでくれていたのが印象に残っていますね。
ーー小池栄子さん演じる姉の政子も重要な役柄です。共演していかがですか?
小栗:姉上とのシーンは、小池栄子さんがどしっと構えて受け止めてくれる方なので、面白いものになっていると思います。今回は義時として一番若いくらいのポジションでやらせてもらっているので、僕としては自由にやらせてもらっていますね。政子さんには強く言われるんですけど、宮澤エマさん演じる妹の実衣には強く当たる義時も出てきたりするのでその辺も面白いです。「お前、そこでしか強く出れねぇんだ」みたいな(笑)。
ーー『鎌倉殿の13人』にはほかにも魅力的な人物が多く登場しますが、小栗さんが特に気に入っているキャラクターはいますか?
小栗:彌十郎さん演じる北条時政はみんなが本当にいい役だと言っているので、作品においてもいいキャラクターになっているんじゃないですかね。今、一緒に撮影している中では菅田(将暉)くん演じる源義経も素敵です。三谷さんの脚本は、去っていく者たちの正義や美学がものすごくかっこよく描かれているんですよね。僕は最後の最後まで去らないので、それぞれのキャラクターの散り際を羨ましく見ています。
■放送情報
『鎌倉殿の13人』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK