バットマン役ロバート・パティンソン、エージェントに「変人役じゃない」と驚かれたと告白

R・パティンソン、バットマン役抜擢を回顧

 マット・リーヴスが監督を務める『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でバットマン/ブルース・ウェイン役を務めるロバート・パティンソンが、Total Film magazine のインタビューにてキャスティング時の心境を語った。

 『ハリー・ポッター』シリーズや『トワイライト』シリーズなど、数々の大作に出演してきたパティンソンだが、『バットマン』に抜擢されるまでコミック映画のオーディションを受けたことがなかったとのこと。彼は、「もちろん、(バットマンの役は)俳優として手に入れる役柄の中でも、王冠の宝石のように輝かしい役であることは間違いありません。しかし、自分がそのような(大役を務める)位置にいると思っていませんでしたし、当時は特に、ほかの役柄に惹かれていました」と、キャスティング当時の素直な心境について語り、「『バットマン』の映画は、映画館ですべて観ました」「よく分からないですが、変な直感がありました。ずっとこのキャラクター(バットマン)が好きだったのは確かです」と、子どもの頃から、シリーズのファンであることも述べた。

 キャスティング後、1年ほど撮影に向けて熱心に準備していたというパティンソンは、普段自分が演じるのとは異なる役柄であることに対してエージェントから驚かれ、「君は絶対に“変人”しか演じたくないのかと思っていたよ」と言われたことを明かしつつ、「『彼(バットマン)だって“変人”だ!』って感じでしたけどね」と語った。

 パティンソンのキャスティングは、発表された当初に賛否両論があり、リーヴス監督は、この件に関してEsquire誌のインタビューにて「長編映画でバットマンを演じると発表された俳優で、反発を受けなかった人はいません。(パティンソンの起用に)興奮している人たちは、『トワイライト』以降にロブ(ロバート・パティンソン)が出演した作品を知っているからだと思いますし、興奮しなかった人たちは、『トワイライト』以降の彼の出演作品を知らないからでしょう」と語っている。

 パティンソンは、『トワイライト』シリーズ以降も、デヴィッド・クローネンバーグによる『コズモポリス』(2012年)や『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014年)、ベニー・サフディ、 ジョシュア・サフディによる『グッド・タイム』(2017年)など、著名な監督たちとのコラボレーションで高い評価を得た。

 リーヴスは、「映画を書く過程で『グッド・タイム』を観て、『なるほど、彼はキャラクターに通ずる、内なる怒りや危険性を表現できるため、この絶望感を感じられるのか』と思いました。そして、(ロブこそが配役にふさわしいと)強く思うようになったのです。しかし、ロブにその気があるかどうかは、分かりませんでした。なぜなら彼は『トワイライト』で地位を確立したあと、インディーズ映画にばかり出演していましたから」と、パティンソンを起用しようと思ったきっかけについて語った。

参照

Robert Pattinson Shares His Agent’s Batman Reaction: ‘I Thought You Only Wanted to Play Freaks?’|Variety
Robert Pattinson talks The Batman: "He's a freak!"|Total Film magazine

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