“逆輸入俳優”木幡竜主演映画『生きててよかった』5月公開 格闘シーンのリハーサル映像も

木幡竜主演映画『生きててよかった』5月公開

 木幡竜主演映画『生きててよかった』が、5月13日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されることが決定した。

 自身もプロボクサーという経歴を持つ木幡が、年齢と身体の限界を超えてもなお、闘い続けることしか生きる価値を見出せない元ボクサーの主人公・創太を演じる本作。

 木幡は、プロボクサー、サラリーマンを経て、一念発起で俳優を志すもなかなか芽が出ず不遇の時代を過ごしたが、オーディションで出演を勝ち取った中国映画『南京!南京!』で高い評価を得ると、単身中国に渡り中国語を学びながら、翌年にはアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニ―・イェン、スー・チー、アンソニー・ウォンらと並び、悪玉のトップを演じて以降、中国を拠点に様々な映画やドラマに出演。佐藤健主演の映画『サムライマラソン』では長谷川博己の敵役、綾野剛主演のドラマ『アバランチ』(カンテレ・フジテレビ系)では、綾野の敵役を務めた。なお、対峙した綾野は「元々ボクサーということでキレもすごいありますし、アクションも次の一手が全く読めないので、必死に避けるしかないですし、必死に打ち込むしかない」と木幡を賞賛する。本作の出演について木幡は、「この映画はいろんな意味で僕自身の人生が詰まったものになったと思います」とコメントを寄せている。

 監督・脚本を務めたのは、自身の境遇や経験をもとに手がけた『くそガキの告白』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。本作について「早くこの映画を創りたい!と切に切に願った6年以上の年月を、僕も木幡さんもジリジリと過ごし、その思いを一気に吐き出しました」と語っている。

 長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太(木幡竜)は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機にボクシングを諦めることに。新しい生活を築くために仕事に就くも、不器用で何をやってもうまくいかず、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。もう一度闘えることに、忘れかけた興奮が蘇り、沸き立つアドレナリン。その高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに憑りつかれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか。今、再び闘いのゴングが鳴る。

映画『生きててよかった』リハーサル映像

 あわせて公開されたリハーサル映像は、主人公・創太のファイトシーンの練習風景を映したもの。劇中で幾度となく登場するリアルなボクシングと地下格闘技のファイトシーンは、実戦さながらの動きを何度も何度も繰り返し、緻密なカメラワークを計算して作り上げた。なお、アクション監督は、『ベイビーわるきゅーれ』の園村健介が担当している。

コメント

木幡竜(主演)

この映画はいろんな意味で僕自身の人生が詰まったものになったと思います。このような役を頂けたことに感謝し、全身全霊でやりとげました。スポーツ選手は全員が引退を経験します。引退したボクサーは次に何をやればいいのか分からず、さまよう人間も少なくありません。本当の幸せとは何なのか。リングでしか生きられない武骨な男と、そんな男を見守り続けた女の強さに刮目ください!

鈴木太一(監督・脚本)

リングの中でしか生きられない人間がいる。木幡竜さんにそのような人間の話を聞いたのはもう6年以上も前のことです。
そこから脚本を書き始め、ついに映画が完成し公開できることをとても嬉しく思います。
早くこの映画を創りたい! と切に切に願った6年以上の年月を、僕も木幡さんもジリジリと過ごし、その思いを一気に吐き出しました。まだまだ未熟者の二人でしたが、多くの熟練者の方々に支えていただき、ここまで辿り着きました。
しんどいことも多い世の中、思うようには生きられない、それでも最後は生きててよかったと笑いたい、そんなことを、今、思います。よろしくお願いいたします。

■公開情報
『生きててよかった』
5月13日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開
主演:木幡竜
監督・脚本:鈴木太一
アクション監督:園村健介
製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
(c)2022 ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:happinet-phantom.com/ikiteteyokatta
公式Twitter:@ikitete_movie

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